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「塗装・防水工事」業者の倒産、過去最多ペース “ナフサ不足”だけじゃない、現場追い詰めるジレンマ帝国データバンクが調査

中東情勢によるナフサ不足の影響で、塗装・防水工事に必要な資材の納期や価格に影響が出ている。帝国データバンクが調査した結果、1〜5月に発生した塗装・防水工事の倒産が、2000年以降で最多となった2025年に次ぐペースで推移していることが分かった。

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 中東情勢の緊迫化によるナフサ不足の影響で、塗装・防水工事に必要な資材の納期や価格に影響が出ている。帝国データバンクが調査した結果、1〜5月に発生した塗装・防水工事業者の倒産が、2000年以降で最多となった2025年に次ぐペースで推移していることが分かった。

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帝国データバンクが「塗装・防水工事」の倒産動向について調査・分析を行った(出所:写真AC)

しわ寄せを受ける小規模事業者 今後の見通しは?

 1〜5月までに塗装工事業者が56件、防水工事業者が24件と、計80件の倒産が発生した。負債額別で見ると、69件が「1億円未満」の小規模事業者で、8割を超えた。

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「塗装・防水工事」の倒産件数推移(出所:プレスリリース)

 塗装・防水工事は小規模事業者の割合が高く、建築作業工程の中でも川下に位置している。そのため、工期遅れのしわ寄せやコスト高による影響を受けやすい。ココロナ禍以降の感染対策による効率低下や、半導体不足に伴う住設機器の納入遅れなどにより、工期遅延の影響も受けていた。

 その後も高齢化による職人の引退などで人手不足が慢性化し、人件費や外注費も上昇。塗料・防水材などの資材価格も高騰を続け、利益を圧迫している。

 受注面では、リフォーム関連の需要は堅調だが、新築住宅の着工件数は減少傾向にあるという。また大型工事の現場では、安定的な施工能力の確保を求める発注者側が、一定規模の人員や財務基盤を有する中堅以上の事業者を選定することが多く、実績や規模で劣る小規模事業者では大口案件の獲得が難しい。

 そのため限られた発注工事を巡り「安い工事単価や短い工期で案件を確保しようとする競争が散見される」(帝国データバンク)という。結果として「想定を上回る人件費・外注費の発生」「前工程での人手不足・コスト高による工期遅延」が重なって不採算化し、資金繰りに行き詰まる企業が増加している。

 塗装・防水工事ではナフサ由来の溶剤が多く用いられるほか、養生シートや容器などの副資材もナフサを原料としている。今後、ナフサ不足の影響の拡大が懸念される。現場ではすでに塗料や防水材の値上がり幅が不透明で、工事金額の見積もり提示が困難となるケースや、資材調達の遅れによる工期遅延も発生しているようだ。

 帝国データバンクは「今後、ナフサ製品の供給不安が解消されなければ、倒産件数が2000年以降での最多を更新する可能性もある」とコメントした。

 調査の集計期間は2000年1月1日〜2026年5月31日まで、集計対象は負債1000万円以上の法的整理による倒産。

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