コラム
JALはマリオット、ANAはIHG 航空会社が高級ホテルと次々にタッグを組み始めた、納得のワケ(3/3 ページ)
7月、JALとマリオットが会員プログラムの連携を始めた。4月にはANAがIHGと同様の連携を始めている。どんな狙いが背景にあるのか。
狙いはどこにあるのか?
ポイントプログラムにおける航空会社とホテルの連携は相互送客が狙いだ。外国人よりも日本人の集客に効果的であるため、今回の施策は国内の富裕層や準富裕層、ヘビーユーザーを呼び込む狙いがある。
航空各社の国内線事業はビジネス利用の減少や旅行需要の減少により苦戦している。日本人による国外への移動需要もコロナ禍以前の水準を下回る。
また、航空会社単独によるポイントプログラムは、過去記事『「わずか50席」離島に住む人が使うプロペラ機に“マイル修行僧”殺到で大迷惑 JAL多良間島騒動が起きてしまった根本原因』でも触れたように、マイル修行僧の殺到やラウンジ混雑などの弊害もある。今回の連携プログラムではそのような事態を防げる。
外資系ホテルは国内の施設でも外国人客が中心であり、日本人客の集客に課題があった。IHGが運営する都内の高級ホテルは外国人比率が7割を超える。また外資系ホテル各社は近年、1万円台で泊まれるビジネスホテルを強化しており、国内旅行や出張需要を取り込もうとしている。プログラムの連携は両社の思惑が一致した結果だ。連携による効果は今後、徐々に明らかとなるだろう。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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