日本発AI「Sakana Fugu」は何がすごい? “小さなAIの群れ”で巨大AIに挑む(1/4 ページ)
日本発のAIベンチャーSakana AIが、新たなAIシステム「Sakana Fugu」を公開した。米国や中国のAI企業が巨大なAIモデルの開発を競う中、同社はどう戦うのか。
日本発のAIベンチャーSakana AI(東京都港区)は6月22日、マルチエージェントAIシステム「Sakana Fugu」を一般公開した。先行する米国や中国のAIモデルとは何が異なり、ユーザーは何ができるようになるのか。Sakana Fuguの仕組みと、その背景にあるSakana AIの考え方を探る。
本記事は、アイティメディアが運営する動画メディア「TechLIVE」で公開した動画『【話題の国産AIに迫る!】日本発のAIベンチャー「Sakana AI」とは?新サービス「Sakana Fugu」と「集団知」の哲学』を基に作成しています。記事の内容は2026年7月31日公開当時のものです。
複数のAIを使い分ける「Sakana Fugu」
Sakana Fuguは、依頼されたタスクに応じてGPTやClaude、Geminiなど複数のAIモデルを使い分け、それぞれの回答を組み合わせて最適な回答を生成するAIシステムだ。イメージとしては「さまざまなAIを束ねて仕事を振り分けるプロジェクトマネジャー」と考えると分かりやすい。
ユーザーが「これをやってほしい」と指示すると、Sakana Fuguからは「こんな感じでいかがでしょうか」と回答が返ってくる。一見すると、一般的なAIを使う場合と変わらない。
しかし、その裏側ではSakana Fuguが依頼内容を判断し、難易度やタスクの種類に応じて自ら処理するか、別のAIモデルに任せるかを決めている。例えば、コーディングならClaude、推論ならGPT、文章作成ならGeminiといった具合に、タスクに応じて適したAIを選ぶ。その後、複数のAIから返ってきた結果をまとめ、「ユーザーの依頼にきちんと答えられているか」まで確認した上で、最終的な回答を生成する。
それぞれのAIが得意とする分野を生かして組み合わせることで、1つのAIだけを使うより高い性能を発揮できる場合もあるという。
Sakana AIが公表しているベンチマークの測定結果では、Sakana Fuguが使い方によっては、Anthropicの「Claude Mythos」や「Claude Fable 5」といった最先端モデルを上回る結果を示した項目もある。
料金は「Standard」(月額20ドル)、「Pro」(同100ドル)、「Max」(同200ドル)の3プランだ。ドル建てで提供しているのは、日本だけでなく世界のユーザーに利用してもらうことを想定しているためだという。一方、日本のユーザーからは「円で使えるようにしてほしい」という意見も寄せられている。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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