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「桃太郎空港」「すし空港」「コナン空港」…… なぜ“変な名前”の空港が増えている? 実際の効果は(3/3 ページ)
「富山高山すし空港」をはじめ、ユニークな愛称を付ける空港が増えている。自治体は知名度向上や観光客の誘致を狙うが、愛称変更は実際の集客につながっているのか。
「富山高山すし空港」の乗降客数は増えるのか
「富山きときと空港」改め「富山高山すし空港」になった富山空港は乗降客数が増えるのだろうか。同空港の乗降客数は2000年代当初まで100万人を超えていたが、2009〜2014年は90万人台で推移し、2016年以降は50万人台に激減した。近年は30万人台後半で推移している。2015年に北陸新幹線の長野〜金沢間が開業したことで、東京から富山までは新幹線で行けるようになり、航空便の利用客数は激減した。
空港の利用者数は、周辺の産業や観光地の充実度、市街地へのアクセスに大きな影響を受ける。過去の事例を見ても、改名だけで大きな効果を生むのは難しい。「すし」を使ったインバウンドへのアピールも空振りになりそうだ。仮に「サムギョプサル空港」や「小籠包空港」がアジア諸国の地方都市にできたとして、グルメ好きの日本人客が寄るとは考えにくい。
富山空港は鉄道が接続しておらず、アクセスに課題がある。富山駅までのバスは運行しているが、県内の主要観光地や岐阜県飛騨市、愛称に用いた高山市への直行便は存在しない。新幹線もある以上、以前の水準まで戻ることは無いだろう。改名よりもやるべきことは多いはずだ。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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