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「これ、ゴムです」 クリスタルガラスにしか見えないグラス、老舗ゴムメーカーの挑戦(2/4 ページ)

掌(てのひら)にのせてみる。クリスタルガラスのような外見を鮮やかに裏切る軽さ。エッジの感触がカットの鋭さと精巧さを伝えてくる。いつまでもこうしていたいと感じるのはなぜだろう。

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産経新聞

磨き抜いた金型

 挑戦が始まった。約30の案から選ばれたのは、小林さんが提案したゴムの機能性と驚きのあるデザインを備えたシリコーンゴム製のロックグラス。しかし、製造は容易ではなかった。

 特に困難だったのは高い透明度の確保。素材の「高透明シリコーンゴム」は、わずかな気泡やゆがみでも目立ってしまう。金型に流し込み温度を上げて成型するが、気泡やゆがみを防ぐ最適な温度と時間は、製造責任者のメンバーが試行錯誤の末に探り当てた。

 さらに金型が少しでも曇っているとグラスの表面が乳白色になるため、金型を鏡のように徹底的に磨く必要があったという。

 「通常のゴム製品とは磨きのレベルが桁違い。責任者が、専門の職人さんに何度も磨き直しをお願いしていました」(水田さん)

 令和2年2月にクラウドファンディングで販売を開始。ブランド名は世界を視野に「KINJO JAPAN」とした。募集期間中もデザインをブラッシュアップするなど、完成度にこだわった「E1」は、目標額の9倍以上の支持を集めるデビューを果たした。

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