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パナソニック、AI向け蓄電システム売上高1.5兆円規模も EV電池から転換(2/2 ページ)
パナソニックホールディングス傘下で電池事業を手掛けるパナソニックエナジーの只信一生社長は10日、東京都内で報道陣の取材に応じ、AIデータセンター向け蓄電システムの売上高が「2030年度に最大1兆5000億円規模になる可能性がある」との見通しを示した。
パナソニックエナジーは北米を中心にEV市場の成長を見込み、車載電池に大型投資を進めてきたが、市場の伸びが停滞し、生産調整などの対応を迫られた。そこで車載向け電池生産の既存設備の一部をAIデータセンター向けに転換した。
只信氏は、製造工程の共通部分が多いとして「切り替えるプロセスの変化点は、皆さんが思う以上に限定的」と説明した。米カンザス工場でも車載向け設備を改造し、28年度からデータセンター向けセルを量産する。
成長を支えるのが、サーバーラックに搭載するバックアップ電源「BBU」だ。停電時だけでなく、GPU(画像処理半導体)が瞬間的に大量の電力を消費する際に不足分を補い、電力負荷を平準化する。
BBUで先行する背景には、車載で培った高出力、高い安全性や信頼性を持つ円筒形電池に加え、セルから電源、制御まで一体で開発できる強みがある。
只信氏は「セルの中に入れる材料から、電源の設計、最終的に組んでいくユニットまで、一元でやっているビジネスモデルを持っているのは、現在(世界で)私たちだけではないか」と強調。長年にわたり大手データセンター事業者と共同開発してきた関係も、競合に対する優位性につながっているという。(桑島浩任)
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