コラム
50代の転職で年収アップ? いやいや、その前に考えたい「転職が決まるか」という問題(6/6 ページ)
50代の転職では「年収アップ」が注目されがちだが、実際には希望する条件で転職できるかどうかが大きな壁になる。役職定年や定年再雇用を前に、転職のタイミングや専門性、正社員以外の選択肢について考える。
市場は、あなたの過去に値札をつけない
大企業と中小企業では、給与水準も働き方も大きく違う。そのため、以前と同じ会社規模、同じ役職、同じ年収をそのまま次の会社にも求めることが、現実的ではないケースもある。
もちろん、これまで積み上げてきた経験や実績には価値がある。ただ、市場が対価を払うのは、過去にどれだけ大きな会社で働いていたかではない。
これから、その会社でどのような価値を生み出せるかである。だからこそ、「今の年収を守る」という発想だけにしばられないほうがいい。まずは動けるうちに動き、正社員という形だけにこだわらず、自分の実力を示せる場所を見つける。
そこで成果を出し、条件を上げていく。一見すると遠回りに見えるかもしれない。
しかし50代以降のキャリアでは、最初から理想の条件を取りにいくよりも、まず企業との接点をつくり、価値を証明してから条件を上げていくほうが、結果として選択肢を広げられるケースは多い。
「年収が上がる転職か、下がる転職か」。その問いだけで次のキャリアを考えるのではなく、「これから自分は、どこでどのような価値を生み出せるのか」。
50代以降の転職では、まずそこから考えてみる必要があるのではないだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「辞めてほしいシニア」と「残ってほしいシニア」 企業はどこを見ているのか
早期退職を募集する企業が増える中、「残ってほしいシニア」と「辞めてほしいシニア」は何が違うのか。大企業の組織構造や専門性を手掛かりに、企業が人材を見極める基準と、社外で活躍するためのヒントを解説する。
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「辞めてほしいシニア」と「残ってほしいシニア」 企業はどこを見ているのか
早期退職を募集する企業が増える中、「残ってほしいシニア」と「辞めてほしいシニア」は何が違うのか。大企業の組織構造や専門性を手掛かりに、企業が人材を見極める基準と、社外で活躍するためのヒントを解説する。
仕事ができる人ほど早く帰る 「17時11分」に切り上げる理由
世界のエグゼクティブは、忙しくても17時台に仕事を切り上げる。朝のうちに退社時間を決め、平日の夜を戦略的に使う習慣とは。


