「情シスすごろく」に自治体版 「チャットアプリ移行したのに転記作業」など“あるある”収録、制作のきっかけは
HENNGEが「情シスすごろく自治体版」を制作した。首長との調整、急な法改正など自治体職員のリアルな悩みを収録している。
セキュリティ対策ツールを提供するHENNGEは10月8日、自治体の情報システム(情シス)担当者が担う業務や課題を体験できるボードゲーム「情シスすごろく自治体版」を制作したと発表した。
前身となる「情シスすごろく」は、HENNGEが2022年に制作して話題になった。「従業員が怪しい無償SaaSを使った」「業務PCの納品が3カ月待ちに」など、企業の情シスが直面する“あるあるのトラブル”を詰め込んでいる。セキュリティ対策ツールなどを活用して課題を解決し「平穏な1カ月を無事に過ごして『最強のつよつよ情シス』を目指す」(HENNGE)ゲームだ。
情シスと他部門とのコミュニケーション、ITトラブル対応などをシミュレーションできるとして、チームビルディングや新入社員研修に活用されているという。
自治体の情シス担当者から「自治体特有の業務環境や制度などを加味した自治体版の『情シスすごろく』を開発してほしい」という要望が多数あったといい、新作の制作を決めた。
主人公は「人事異動で情シスに」 首長との調整、急な法改正など収録
情シスすごろく自治体版は「この春、人事異動により情シスに配属になった自治体職員」を主人公として展開する。自治体の情シスが直面する「議員、首長、住民、原課との調整」「システム調達」「セキュリティ対応」「国の急な法改正」などのイベントを収録している。
プレスリリースの画像には「また新たな給付金制度が始まり、住民から大量の紙の申請書が送られてきた」「一部の書類を紙からチャットアプリ申請に移行したが、結局裏側で転記作業が発生、業務が終わらない」「パスワード付きZIP廃止の結果気づいたら原課でDVD-Rを郵送するフローができていた」などのイベントカードが掲載されている。
県など10以上の自治体が協力、よりリアルな内容に
HENNGEは、自治体の情シス部門を取り巻く状況について、次のように説明している。
「人材不足やシステムの複雑化、高度化するサイバー攻撃への対応に加え、三層分離環境からゼロトラスト環境への移行など、民間企業とは異なるさまざまな課題に直面しています。議会や首長、住民への各種対応なども特有の業務です」
こうした課題をIT活用で解決しようとする自治体の取り組みを後押しするため、情シスすごろく自治体版を企画した。制作に当たっては、県や市区町など全国10以上の自治体からフィードバックを受け、実際の業務に近づけた。
情シスすごろく自治体版は非売品。10月27〜28日のイベント「地方自治情報化推進フェア2026」(幕張メッセ)で体験できる。
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