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「皿になるフライパン」の開発秘話 燕三条の老舗メーカーに聞く“当たり前”を取り払った商品の生み出し方は?(5/5 ページ)
皿とフライパンが一体となった「Hetta!」をヒットさせた和平フレイズ。こうしたアイデアは、どのように生まれ、形になっているのか……?
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実は和平フレイズの揚げ物用品の「ポコフリット」シリーズも、既存のカテゴリーから離れたことで生まれた商品だ。角型の天ぷら鍋はすでに市場にあったが、同社は揚げ物調理そのものを楽しく快適にすることを追求した。
ふたは揚げ物をのせたままトースターに入れて温め直せる仕様に、網は洗いやすいよう着脱式にした。さらに食材を取り出しやすくするため、一般的には左右対称にするところをあえて非対称に設計した。周辺アイテムの揚げザルも、収納しやすいようハンドルを折り畳めるようにしている。
和平フレイズがこうした商品開発に力を入れる背景には、既存市場の競争の激しさもある。大手メーカーが大きな市場を狙う一方で、和平フレイズは自らを業界の中堅と位置付けており、新しいアイデアから市場そのものを開拓していこうとしている。柳氏は、中規模だからこそ「フットワーク軽く、いろいろなことにチャレンジできます」と話す。
アイデアを実際の商品にするためには、工場との連携も欠かせない。求める仕様が実現できない場合は、理由や原因を工場側と一つずつ確認し、別の方法を探る。伊東氏は「工場とのWIN-WINの関係がなければ、持続的に新商品を発売することは難しい」と話す。
燕三条で培われてきた知見を土台にしながら、生活者の変化に合わせて道具の境界を越えていく。大手が拾いにくい生活の小さな困りごとを探して形にするのが、和平フレイズのものづくりの方向性であり、ヒットを生む秘訣(ひけつ)なのだろう。
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