“緊急メンテの夜”までの一部始終は? 8月にAIで「PHPの重大な脆弱性」発見→OpenAIが即応チームを招集(2/3 ページ)
10月21日夜に始まった企業の「緊急メンテナンス」。その原因である「PHPの脆弱性」を発見したのは、OpenAIのAIモデルだった。一連の出来事について時系列を追う。
PHPを使用する有名なサービスの一つが、Webサイト制作サービス「WordPress」(ワードプレス)だ。ロイター通信によれば、WordPressは全Webサイトの約40%を支えている。WordPress以外のWebサイトやITサービスもPHPを使っているため、影響は大きい。
PHPは、1994年に小規模なプロジェクトとして始まり、現代のインターネットとともに発展してきた。例えば「Facebook」は、PHPで構築したWebサイトとして2004年にサービスを開始した。なお、同社は2020年、別のソフトウェアへの移行に向けた大規模なプロジェクトに着手している。
オーストラリアのIT系調査会社であるW3Techsによれば、PHPを使用するその他の有名なサイトには「Microsoft.com」「Wikipedia.org」「Archive.org」「TheGuardian.com」「Baidu.com」などがある。サイバーセキュリティ企業の米Palo Alto Networksによる初期分析では、PHPの脆弱性によって影響を受ける可能性のある環境が2260万件あると分かった。
OpenAI「GPT-5.6 Sol」で脆弱性を発見 「最も影響が大きい問題」
今回の脆弱性の発見に重要な役割を果たしたのが、米OpenAIのAIモデル「GPT-5.6 Sol」をはじめとする複数のAIツールだ。OpenAIの共同創業者兼社長であるグレッグ・ブロックマン氏は、脆弱性の発見について投稿した際、PHPが「自分にとって最初のプログラミング言語だった」と述べた。
OpenAIはブログ記事で「これらの欠陥の深刻さとPHPの広範な利用状況を踏まえると、今回の問題は、近年記憶にある中でも最も影響の大きいセキュリティ問題の一つだと考えている」と述べた。
同社はさらに「今回の事例は、AIがインターネット規模の影響を及ぼすセキュリティ上の欠陥を発見できることを示している。一方で、同じ能力によって、攻撃者も攻撃用ツールやエクスプロイト(脆弱性を悪用するためのコード)を迅速に開発できるようになる」と指摘した。
脆弱性を見つけた米企業「PHPのハッキングに取り掛かった」
今回の脆弱性は、8月に発見された。複数のセキュリティ組織が、ほぼ同時期にそれぞれこの問題を見つけていた。いずれもAIを活用して脆弱性を突き止めた。その後、各組織はPHP財団と連携し、修正策の開発、脆弱性の公表時期の調整、修正パッチの展開などのために協力したと、OpenAIは説明している。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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