コラム
ユニクロ絶好調 「売上高10兆円」が視野に入ったファストリ、柳井氏が挙げる「最大の経営課題」(6/6 ページ)
ユニクロを展開するファーストリテイリングが絶好調だ。2027年8月期には、4兆円の大台を超える見通し。柳井氏は売上高10兆円を視野に入れつつ「最大の経営課題」があると語る。
足りないのは「経営者」
今後の成長に向けて柳井氏が最も重要とするのは、経営者の育成だ。店舗ごとに自ら考えて商売する「個店経営」をグループ全体で進めているが「現状では経営者の数が足りない」と認める。同社は、旗艦店レベルの店舗を経営できる人材の育成を「事業成長で最も重要な使命」と位置付け、今後100人以上を育てる計画を立てた。
その象徴が、9月1日付の人事だ。ユニクロ銀座店の幸田勇紀店長が、店長を続けながら執行役員に就いた。現役店長の執行役員兼任は、グループで初めて。幸田氏はニューヨーク5番街店の店長を経て銀座店を率いており、両店とも年間売上は100億円以上ある。執行役員としては「グローバル営業教育責任者」を担う。
人材確保の前提として、柳井氏は「報酬の低い会社に優れた人材が集まることはない」とも指摘。社員の報酬を着実に引き上げていく考えを示した。
2027年8月期は、売上収益4兆4500億円、営業利益8300億円を見込む。節目として掲げてきた「売上高10兆円」について、柳井氏は「十分に視野に入るところまで来ている」とし、「世界一のブランドになる」と改めて決意を示した。
欧米で築いたブランドの力を、東南アジアやGUでも生かせるか。次の成長は、店と事業を担う人材をどれだけ育てられるかに左右されそうだ。
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