「31年間『もうける』と言ったことはない」GMO熊谷代表、不正アクセスで謝罪も露呈した“組織の壁”【会見の要点まとめ】(2/2 ページ)
GMOインターネットグループおよびGMOインターネットは11月2日に「お名前.com デスクトップクラウド」への不正アクセスに関する記者説明会を都内で開催した。会見の要点をまとめて紹介する。
【要点まとめ】熊谷代表が会見で語ったこと(一問一答)
――2024年の指摘後、なぜ対策が間に合わなかったのか。
山下氏 安定稼働や機能開発など複数案件の優先順位を判断する中でリスク分析に甘さがあった。4回の緊急メンテナンスで対応できたと誤認したことが最大の反省点であり、何が不足していたかは今後検証する。
――専門家からの指摘が、なぜ熊谷代表に報告されなかったのか。
熊谷氏 グループ150社・8300人規模の組織であり、報告基準がある。今回は私の元に報告が上がっておらず、事件後に知った。責任逃れではなく、報告体制自体の改善を進めている。
川崎氏 当時、取締役会へ上程する定量的な基準を設けておらず、ケースバイケースで判断していた。基準の未整備は今後の検証課題だ。
――熊谷代表のSNS発信(笑顔の写真投稿や被害者情報の拡散など)が被害者感情を逆なでし、企業リスクになっているのではないか。
熊谷氏 全て私の判断ミスであり、真摯に申し訳なく思っている。写真は「脅迫に屈しない」という犯人へのけん制のつもりだったが、被害者の心情への配慮を欠き炎上を招いた。関連投稿のリポストも重大な失態だった。会見の総括を投稿した後は、犯人に動きがない限りSNS発信を一定期間謹慎する。
――会見の第2部で、AIの脅威や創業理念の説明に時間を割いた意図は。
熊谷氏 会社は理念で成り立っている。創業者としてインターネットの安全を守りたい思いがある。現在、AI悪用により攻撃頻度は従来の100倍に達していると考えており、この世界的な脅威の激変を社会全体に認識してほしかった。
(左から)GMOインターネットグループ グループ執行役員 グループ法務部長 川崎友紀氏、同取締役グループ副社長執行役員CFO(最高財務責任者) 安田昌史氏、同代表取締役グループ代表 熊谷正寿氏、GMOインターネット 代表取締役 社長執行役員 伊藤正氏、同副社長執行役員 山下浩史氏
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