セキュリティ予算「27年度は増加」が27% どんな対策に投資する?(3/3 ページ)
生成AIの普及、国のセキュリティ評価制度など企業を取り巻くIT環境が変化している。セキュリティ予算を増額する傾向が出てきた。投資先はどこか。
国の新たな評価制度「内容まで理解」は12%
政府は2027年3月ごろから「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」(SCS評価制度)の運用を始める予定だ。各企業のセキュリティ対策の状況を「★3」「★4」などの段階で示し、取引先が確認できるようにする。
同制度について聞いたところ「内容まで理解している」という回答は12%だった。「概要は知っている」(41%)を合わせても50%強にとどまった。制度の内容や概要を知っている層では、41%が取引先に「★3」以上の評価を求める意向を示した。
「名前だけ知っている」層では、取引先に★3以上を求めるという回答は16%にとどまり、制度の理解度で大きな差があることが見てとれる。
SCS評価制度の★3の要求事項に関連するウイルス対策ソフト(EPP)、ファイアウォール/UTM(統合脅威管理)、MFA(多要素認証)、ID・アカウント管理の4つを「基礎的なセキュリティ対策」とし、4項目全てを導入している企業の割合を、SCS評価制度の認知度別に集計した。
結果は「内容まで理解している」層では導入率が33%だったのに対し「知らない」層は7%で、4倍超の差があった。特に差が大きかったのはMFAとID・アカウント管理だった。
MM総研は、制度が始まり取引先から「★評価」を求められるケースが増えれば、理解が十分でない企業でも、対策を講じる必要性が高まるとみている。
調査は、従業員20人以上の国内企業で情報セキュリティ製品・サービスの選定や導入に関わる担当者1000人を対象に実施。期間は2026年8〜9月。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「情シスだけの問題でない」「必要な投資を」 国家サイバー統括室、相次ぐ不正アクセスに見せた“危機感”
国内で相次ぐ不正アクセス被害を踏まえて、国家サイバー統括室が「注意喚起」を公表した。企業の対策ポイントを提示するとともに「情シスだけの問題でない」「経営層は必要な投資を」と呼びかけるなど“危機感”を示した。
GMO、サイバー犯罪情報に「懸賞金1.5億円」 最大300万円の特別見舞金も
GMOインターネットグループは「お名前.com デスクトップクラウド」への不正アクセスを巡り、総額100万ドル(約1億5000万円)を上限とする「GMOサイバー犯罪撲滅・懸賞金」を創設すると発表した。
【一体何が?】21日夜に「緊急メンテナンス」続々 業務ツール、ソシャゲ、通販、自治体Webサイトなど
10月21日夜に「緊急メンテナンス」の実施を発表する企業が相次いでいる。対象サービスは、業種業界を問わない。いったい何が起きているのか。
【不正アクセス10月1〜9日】焼肉きんぐ1078万件、ローソン215万件、JR東206万件など(発表まとめ)
不正アクセスの被害が相次いでいる。10月も連日報道があり、焼肉きんぐ公式アプリの会員情報1078万件、ローソンIDなど215万件、JR東日本の会員情報206万件などが漏えいした可能性がある。10月1〜9日までの発表をまとめた。
政府システムに不正アクセス、個人情報24.6万件漏えいか 原因は「既知のVPN脆弱性」 なぜ防げなかった?
デジタル庁が運営する政府システムが不正アクセスを受け、個人情報約24.6万件が漏えいした可能性があると発表した。事前に把握していたVPN機器の脆弱性から侵入されたという。なぜ防げなかったのか。


