三菱電機「純正SDカード」生産中止へ 産業用メモリの“調達難”、どう乗り越える?
三菱電機がFA機器用SDカードメモリの生産を中止する。産業用メモリの不足が深刻化する中、代替品の受注を始めた商社もある。企業の打ち手は。
三菱電機が、工場の自動化を支えるFA(ファクトリーオートメーション)機器向けの純正SDメモリカードの生産を中止する。主要部品の生産終了を受けた措置で、2026年7月に発表した。2GBモデルは9月末で受注を終了しており、その他の容量も2027年3月末に受注を締め切る。
SDメモリカードは、シーケンサーや表示器などのFA機器において、稼働データの記録(データロギング)などに使われている。FA機器を取り扱う商社のダイヤトレンド(大阪市)は、FA機器向け産業用メモリの深刻な供給不足が続いているとして「SDメモリカードを必要とする製造現場においては代替品の確保が急務となっている」と指摘する。
ダイヤトレンドは10月16日、三菱電機製SDメモリカードの代替品として、ドイツに拠点を置くSwissbit製の産業用SDメモリカードの先行受注を始めた。Swissbitの製品は、三菱電機が「接続可能品」として案内している。納期は全容量とも、申し込みから約6カ月を見込む。
データロギングのように頻繁にデータを書き換える用途を想定し、書き込み耐久性の高い産業用メモリを取り扱いラインアップに選定した。動作温度はマイナス40〜85度に対応する。停電などで突然電源が落ちた際にデータを保護する「電源断保護機能」も備え、書き込み中のデータ破損などのリスクを抑える。
容量は2GB、4GB、8GB、16GB、32GBの5種類で、三菱電機の純正品にはなかった32GBモデルもそろえた。提供予定価格は4GBが3万4540円、32GBが7万2600円など。為替レートなどにより変動する可能性があるとしている。
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