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新次元ハイブリッドカー「レクサスLS600h/L」体験リポート+D Style モテるクルマの選び方

“モテ”クルマ第1弾として前回から取り上げているレクサスの最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」。ハイブリッド車のイメージを覆すパワフルさを、モータージャーナリスト・今井優杏さん自らがハンドルを握ってリポート。

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最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」の魅力(出会い編)

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モータージャーナリスト・今井優杏さんによる自動車コラムの新連載がスタート。“モテ”クルマを紹介しながら、スタイルのあるオトナのオトコを提案していきます。第1回目は、レクサスの最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」。


並みのパワーじゃない“新次元ハイブリッドカー”


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レクサスLS600h/Lは、新開発のV8 5.0リッターエンジンと高出力モーターを、新開発フルタイムAWDシステムと組み合わせた世界初のハイブリッドシステムを採用。6リッター車に匹敵する動力性能と、12.2km/L(10・15モード走行、国土交通省審査値)の低燃費を実現した

 「そうは言うけど、実際ハイブリッドカーってパワーの面で物足りないんでしょ?」なんて質問は、今後びしっ!と「愚問です!!」と切り捨てようと思います。それくらい驚いた「LS600h/L」のパワフルさ。

 運転していて、思わず声が出てしまうほどでした。


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全車「平成22年度燃費基準+20%」を達成し、CO2排出量を6.0リッター車の半分程度に削減している

 「LS600h/L」は、V8 5.0リッターエンジンと高出力モーター、高性能バッテリーを新開発し搭載していますが、その有り余るパワーを路面に余すことなく伝えるため、フルタイムAWDシステムを採用しています。また、ミッションはCVT。不快な変速ショックを感じることなく、スムースに伸びる加速は圧巻です。もちろんCVTによくある、CVT独特の音のうるささはまったく感じません。心地良さだけをイイトコ取りです。

 専門的なことがわからなかったとしても、実際乗ってみれば、並みのパワーではないことはすぐに感じることでしょう。

 正直、狭い日本の道路では限界性能を引き出して走らせることは必要ないんじゃないかな。

 そのパワーを一番実感したのが、登り坂でのパワーダウンの少なさでした。


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 試乗会場周辺はかなり傾斜のきつい坂道とRのきついワインディングが続きます。が、どんなにきつい登坂道に侵入するときだって、少しの踏み込みでリアが軽く沈み込み、即、クン、と加速が始まります。

 その加速がこれまた快感で、なんとも「深い」。

 どこまでも深く回っていく感じは、素晴らしい快感でした。その深さに思わずため息が漏れたほど・・・。いったいどこまで回るの?!と、踏み込んでみましたが、踏むごとにまたまた加速を始めてしまうので、「底」を知ることは出来ませんでした。

 底のない加速!!なんて魅惑的なエンジン!!

 個人的な好みですが、高い静粛性を保ったこの「LS600h/L」、さすがに登り坂で加速するとそこそこのエンジン音が車内に聞こえます。このときのV8サウンドが非常に心地よかった! あえてこの音を聴くことによって、操作の楽しみを味わうこともまたオツです。

 しかしこのすばらしく優雅な加速感を味わえたのは、その卓越した車体バランスとフルタイムAWDのおかげでもある、と追記しなくてはなりません。


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 そう、この「LS600h/L」、それだけのパワーを発揮しながらも、とっても優雅なんです。振り回されてる感もなければ、じたばたしてる感もない。ただ単純にパワーだけで言えば、「LS600h/L」よりもハイパワーなクルマは多々あります。それをすべて怖さにつなげないのはロールしないボディと、しっかりと路面をグリップするフルタイムAWDの賜物です。

 かなりのスピードでコーナーに侵入しても、きっちりがっちりクルマが守ってくれる。運転手はそのクルマに身を預けて、ただゆっくりとステアリングを操作すればいいんです。

 試乗コースでは、何台かの試乗車とすれ違いましたが、その巨体が滑らかにコーナリングをしてくる様子はとても美しく、上品な存在感が際立っていました。

 また、2.3トンを越える重量を持ち、それだけのパワーを持つクルマで、一番不安なのはブレーキでしょう。

 この点でも、不満を感じることはまったくありませんでした。

 「LS600h/L」には、車重増、パワーアップに対応するために、LS460バージョンSに採用している大径のブレーキが全車標準装備されています。下り坂での制動力も申し分なく、きっちりと効いてくれるために「ブレーキが強い?!」と感じてしまうほどでした。

 結局何が言いたいのか、と申しますと、ただ一言、「凄かった!! 愉しかった!!」に尽きます。

 モーター走行からエンジン走行、そしてモーターが過給器的な役割を果たす全開加速時、減速・制動時に至るまで、滑らかなドライブフィールとハイブリッドならではの楽しみをすべて存分に見せ付けてくれました。

 会長さんや社長さんを乗せて走るだけのクルマではもちろんありませんし、その高いスポーツ性能に感動。こんなふうに外観からの第一印象をよい意味で裏切ってくれたクルマは、私にとって初めてかも……なんて単純に感動しちゃった。

 さすが最高級車……。リッチなお値段に見合うリッチな性能を、じっくりと堪能させていただきました。

 「クルマのステータスはリッチなだけじゃない、なんて言っておいて、いきなりリッチすぎるクルマ出されても納得できない!」なんて聞こえてきそう……。

 そこをこらえてちょっと考えてみてください。
 このクラスのクルマを買う人って、燃費を気にすると思いますか?
 「最近ガソリンが高くってさ……」なんて言うと思いますか?
 そこにこのクルマの存在価値があるのでは?

 こぞってセレブがプリウスでレッドカーペットに現れたように、フラッグシップモデルがファッションリーダーとなってエコをアピールすることがステータスになる時代がやってきたのです。

 そして、そのセレブに憧れる人々が、またエコを考える。

 結局いくら燃費がよくても、貧乏くさいイメージが付きまとうエコには、賛同しない人々がほとんどでしょう。そこにメスを入れたレクサスには大きな功績があると思うのです。

 富裕層がみんなの憧れだとして、その富裕層から発信されるエコの風には、今までにないスタイリッシュな香りが漂うことでしょう。

 そういう意味で、この「LS600h/L」にはモテがあるし、希望がある。

 お値段という意味ではない価値が、未来が、「LS600h/L」に含みを持たせているのです。

筆者プロフィール

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今井優杏(イマイ ユウキ)

2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!


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