夏休みは、澳門(マカオ)へ行こう!:+D Style 快楽旅団
香港から南西に70キロ離れているマカオは、同じ植民地という歴史を持ちながらも人や街の濃密度や文化など香港と比べ違うところが多い。時間はないが異国情緒を味わいたい、というのにはマカオはうってつけ。この夏休みにぜひ訪問してもらいたい。
今はヨーロッパ、アムステルダム空港のラウンジからである。帰国後、さらにうっとおしい気候である香港へ向かう。熱帯雨林のような気候なのが辛い所。しかし1999年までポルトガル領だった澳門(マカオ)は、香港のように現在も行政特区であるが、一味違う場所である。
時間はないが異国情緒を味わいたい、というのにはマカオはうってつけだ。この夏休みにぜひ訪問してもらいたい。
香港からは南西に70キロ離れているマカオは、同じ植民地という歴史を持ちながらも人や街の濃密度や文化など香港と比べ違うところが多い。日本ではあれば、北海道と九州も文化的な違いはあるが大差はない。同じ中国にして他国の文化に熟成され、異なる文化を持つこの2つのゾーンは、興味深い。今回はその澳門(マカオ)について。
マカオは、大陸本土南海岸に突き出たマカオ半島と沖合いにあったタイパ島とコロアネ島という2つの島から構成される。静かな漁村からなる地区だったが、今やアジアで一番注目される開発ラッシュの地となっている。
現在、半島部とタイパ島の間は3つの橋でつながれている。また、2つの島の間は埋め立てられてコタイと呼ぶ地域となり、ひとつの島のようになっているほか、西に珠海と結ぶ橋もできている。中国大陸のヨーロッパ系植民地の中ではもっとも古く、域内に植民地時代の遺構が数多く点在する。このため、2005年7月15日に、世界文化遺産に登録された風光明媚なところでもある。
その世界遺産を求めて観光客もうなぎのぼりになっている。中国本土を始め最近では日本からも環境客が押し寄せている。現在日本からかは直行便は就航していないが、そう遠くないうちに直行便が出来るはずである。現在は中国本土からの経由か、もしくは、香港から行くしかない。
香港、マカオ間の移動はフェリー(約1時間)が一般的だが、ヘリコプター(約20分)を利用する手もある。またフェリーは、ターボジェットと呼ばれる水中翼船である。“眠らない街、香港・マカオ”らしく、24時間稼動している。日中香港で過ごし、比較的リーズナブルなマカオで夜を過ごすのも1つの手だ。現に最近は大手ホテルのオープンラッシュが続いているのでディスカウントも多く見られる。上環にあるフェリー乗り場近くの旅行代理店で、ホテルとセットのチケットを買うのが狙い目。渡航には、パスポートが必要になるが、異常に簡単な手続きのみだ。気持ち東京から横浜に移動するくらいだ。
次回から、上海以上に毎日街が変わるマカオのその光と影を紹介して行こうと思う。
マカオ/香港ターボジェット
http://www.turbojet.com.hk/
料金
月曜〜木曜
HK$138-172(18:30-06:30 まで夜間料金)
金曜〜日曜(祝日祝前日)
HK$150-172(18:30-06:30 まで夜間料金)
時刻
マカオ→香港、香港→マカオともに
15分おきにほぼ24時間
マカオ/香港ヘリコプター
http://www.helihongkong.com
料金
月曜〜木曜
HK$1,400
金曜〜日曜(祝日祝前日)
HK$1,500
時刻
マカオ→香港、香港→マカオともに
09:00から22:30まで30分間隔(香港→マカオ最終は22:59)
著者紹介
猪蔵(いのぞう)
株式会社ヒマナイヌ 取締役副社長いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野編集者兼古物商。大学在学中より映像編集をはじめる。傍ら、株式会社まんだらけの店頭公開業務に取締役として従事。公開後、株式会社イマジカに移籍し、ソフトウェア開発を行なう。また映像専門誌「DVJ」編集デスクも務める。2003年、株式会社ヒマナイヌを起業。現在は東京麻布十番のカフェ縁縁を経営他、投資会社・株式会社アストリックス・キャピタル・パートナーズの取締役に就任。一瞬香港在住。プランニングを中心に映像に関するライティングや著書、TV番組の構成も手がけるなど多方面に活躍中。「人への思いやり」や「おもてなし」をテーマに頓知の利いた商品を世に送り出そうと奔走中。
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