「すべてを見直した」――アウディ「A4」フルモデルチェンジ:+D Style News
アウディの中核モデル「A4」がフルモデルチェンジ。ロングホイールベース化されたボディで、外観はさらにスポーティーに、室内はさらに広くなった。「基本的な特徴以外はすべて見直した」という新型の変更点とは?
アウディ ジャパンは3月18日、フルモデルチェンジしたミドルクラスセダン「A4」を発売した。価格は、1.8リッターの「A4 1.8TFSI」が419万円、3.2リッターの「A4 3.2FSI クワトロ」が645万円。
日本のアウディ車の販売において、全体の約4割を占めるという中核モデル「A4」だが、今回のフルモデルチェンジでは「基本的な特徴以外のすべてを見直した」(ドミニク・ベッシュ社長)という。フロントアクスルやステアリングギヤボックスのレイアウトを変更し、フロントのショートオーバーハング化を実現、ホイールベースも長くなり、前後の重量配分が最適化されている。
従来より大型化したボディはロングホイールベース化と相まって、より存在感のあるスポーティーなものになった。ヘッドライトには上級モデルでおなじみのLEDライトの縁取りが採用され、複雑な造形により視点ごとに異なった表情を見せる。サイドビューでは、前後のライトを結ぶショルダーラインが強調されたデザインを採用。またエアロダイナミクスにも配慮したデザインで、クラストップレベルのCd値0.27を実現。燃費性能の向上に貢献している。
室内スペースの大型化も図り、リアシートの幅は先代モデルに比べ23ミリの拡大に成功した。各素材の質感や手触りを、ボタン1つにいたるまで吟味しているという。センターコンソールやインパネはドライバーに向かい約8度傾いていて、立体的でスポーティーなコックピットとなっている。また、上級モデルに搭載されているマルチメディア操作システム「MMI」を搭載し、日本市場向けに地上デジタルチューナーや独自のDVDナビゲーションなどを採用した。また、iPodなどのポータブルオーディオと連携する「アウディ ミュージック インターフェース」も標準装備する。
1.8TFSIは直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力は160馬力(118kW)。トランスミッションは無段変速のマルチトロニックを採用する。3.2FSI クワトロに搭載されたV型6気筒直噴エンジンには上級モデル「A6 2.8 FSI クワトロ」で採用された「アウディ バルブリフト システム」を組み込み、最高出力は295馬力(195kW)を発揮。トランスミッションは6速ATティプトロニックを組み合わせる。
エアロダイナミクスやエンジン性能の向上のほか、ボディシェルの軽量化なども図り、燃費消費量を1.8TFSIは先代比で7%、3.2FSI クワトロは9%削減している。また安全性能に関しては、センサーで乗員の着座位置を確認してエアバッグを適切にコントロールするシステムを採用するなど、高い水準を達成した。
そのほか、サスペンションやトランスミッションなどの特性を変更できる「アウディ ドライブ セレクト」や、A4用にチューニングされた「バング&オルフセン サウンドシステム」など、上位モデルに採用されているオプションも用意されている。
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