リブ・タイラーに聞いた 映画「インクレディブル・ハルク」の魅力:+D Style News
映画「インクレディブル・ハルク」のPRで来日したリブ・タイラーさんにインタビュー。作品に対する思いを聞いた。
8月1日に劇場公開される映画「インクレディブル・ハルク」。映画でヒロインを演じ、PRのために来日したリブ・タイラーさんに作品の魅力を語ってもらった。
マーベル・コミックの人気漫画「ハルク」を原作に、2003年に公開された映画「ハルク」の続編である「インクレディブル・ハルク」だが、監督や出演者は一新されている。もちろん、リブさんがヒロインのベティを演じるのも今回が初めて。出演はどのように決まったのだろう? また、普段から出演する作品をどのように選んでいるのだろうか?
「出演する作品選びには、とくにこれといったルールはないの。渡された台本を読んで好きになることもあれば、エージェントが素敵な作品を薦めてくれることもある。友人が薦めてくれることもあるわ。もちろん、自分の強い希望で役を勝ち取ることもあるけれど、やっぱりそういうのって運命みたいなものがあって、巡り合わせがうまく回って来たときに、いい映画に出演できるんだと思っているの」
「『インクレディブル・ハルク』では、オファーが来てからかなり短期間で決断しなくちゃいけなかったわ。普通は2〜3週間ぐらい考える時間があるものなのだけど、今回は電話をもらってからすぐにカリフォルニアに行って、マーベルの人たちと会うことになった。そのときはまだ脚本ができあがっていない状態で、CGのアイデアや、映画の方向性を教えてもらったの。アクションもあるけどラブストーリーもあること、それと監督(ルイ・レテリエさん)やエドワード(主演のエドワード・ノートンさん)の才能、キャストの素晴らしさもあって、引き受けたわ。完成した作品を見たときは、素晴らしい仕上がりでうれしかったわ」
彼女の言うように、新生ハルクはアクションの迫力もパワーアップしながら、主人公ブルースとベティの愛がストーリーの重要な要素になっている。ベティを演じたリブさんの目には、2人の関係はどのように映ったのか。
「ひとことで言うと素晴らしい関係だと思うわ。ロミオとジュリエットの関係に例えることもできると思う。すごく引かれ合っていて一緒にいたい気持ちは人一倍あるんだけど、常に何らかの障害があって、それをなかなか乗り越えることができない。けれど、それでも乗り越えようとする2人の姿は感銘を受ける。実験の失敗でベティは大きなけがを負い、ブルースもそれを見て彼女を傷つけないために離れてゆくのだけど、ベティにとっては離れていくこと自体も“傷”になってしまう。だから、たぶんブルースは常に罪悪感や葛藤(かっとう)を感じていて、もっと他の方法はなかったのか、あのときもっと慎重に実験を進めていればと、後悔の気持ちを持っていたと思うの。でも、2人の関係はお互いの非常に深い理解があって成り立っているもので、そのことは見てもらった人にも理解してもらえると思うわ」
アメリカでは6月13日に公開され、週末3日間で5453万8000ドルの興行収入を記録、初登場第1位のヒットとなった同作。同じように日本でも会心のスタートを切ることができるか注目だ。最後に、リブさんが日本のファンにメッセージを残してくれた。
「映画をみなさんに気に入ってほしいと思っています。多くの人が楽しめる要素を持っていると思うし、アクションもラブストーリーもあって、共感してもらえるところも多いと思うわ。実社会の煩わしさを忘れて、リラックスして楽しんでください」
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