アイアンマン、ここがマニアック!「ガジェット」編:あのシーンにこんなモノ(3/3 ページ)
明日公開の「アイアンマン」は、登場するガジェットにも注目! 映画の名脇役にもなっているクルマ/PC/IT機器などガジェットにフォーカスを当ててマニアック談義を展開。
ケータイ、デジカメ……そのほかのITガジェット
若手記者 C: 映画の中では、ケータイも小道具として使われていましたね。スタークがテロリストに襲われたときにケータイで助けを求めようとしたり。結局、電話かける前に爆風で吹っ飛んでいましたけど。
ライター B: このときスタークはVerison WirelessのLG電子「VX9400」を使っていたね。やたら「シャキーン」とディスプレイを90度回転させていたのが印象的。これ、米国ではセレブ御用達のモバイルTVフォン。ちなみに、地下ガレージ兼作業部屋の液晶テレビもLG電子でした。
編集長 A: 秘書のペッパー・ポッツは同じくLG電子のスマートフォン「KS20」を使っている……というLG電子からのアナウンスだったんだけど、劇中であまり記憶がなかったなあ。
ライター B: アフガニスタンで移動中の車内で、軍事産業で成功したスタークと兵士が一緒に写真を撮ろうとするシーンで兵士が使っていたデジカメが、キヤノンのPowerShotだった。たぶんAシリーズだと思う。最近のPowerShot AシリーズはIS(イメージスタビライザー)もついているので、アフガニスタンの悪路でもブレずに写真が撮れる、という理由で選ばれたのかな。
編集長 A: もともとキヤノンのPowerShot Aシリーズは、海外で人気が高いよね。上海の観光名所・外灘で上海テレビ塔をバックに写真を撮影してその場で印刷してくれる商売があるんだけど、そこで使われていたデジカメのほとんどがPowerShot Aシリーズだった。以前キヤノンの人に聞いたんだけど、海外では乾電池駆動のデジカメが好まれるんだって。
キャスティングの妙
若手記者 C: キャスティングについても少し語ってください。
編集長 A: 主人公スタークを演じるロバート・ダウニーJr.は当たり役だね。「大企業のCEOで金持ちでプレイボーイな天才発明家」という無茶苦茶な設定をこなせるのなんて、いかがわしさ満載の彼しかいない(笑)。映画「ゾディアック」でも、そのいい味を出していたし。
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ライター B: 劇中では、スタークがポロックの絵画収集に夢中になっているという設定で、自宅の壁にも高価なポロック作品が惜しげもなく飾られていたりします。抽象表現主義の画家ジャクソン・ポロックは、44歳という若さで飲酒運転による事故で亡くなったとされていますが、飲酒癖やドラッグなどで世間を騒がしてきたロバート・ダウニーJr.にも通じるものを感じますね。
それとスタークの秘書役・グウィネス・パルトローはITmedia的に外せないでしょう。
若手記者 C: え、なんでですか?
編集長 A: パルトローの代表作「恋におちたシェイクスピア」を知らないの? この作品は、薄型テレビやプロジェクターのベンチマークとして定番なんだよ。特に黒の表現力やコントラストをチェックするのにもってこい。デジタル閻魔帳でおなじみの麻倉怜士先生も、画質評価の時には必ず口にしていたタイトル。DVD版だけなので、ハイビジョン時代の近年はとり上げられることも少なくなったけどね。
エンディングにはご用心
編集長 A: 映画の最後「この後にも映像があります」という字幕が出ます。本編が面白かっただけに、こんな字幕を見るともうちょっと待ってみようと思うのが人情ですが、忠告しますがこの後のエンディングクレジットは延々約8分30秒もあります!
ライター B: えー、わざわざ計測していたんですか(笑)。確かに「まだかよ〜」を心の中で30回ぐらい唱えたぐらいにやっとその映像が出てきます……。が、はっきりいってアメコミファン以外はなんのことか理解できないでしょう。これ以上はネタバレになるので詳しくは言いませんが、せっかく本編で味わった爽快感がモヤモヤ感になりかねないので、決して見るなとは言いませんがエンディングクレジットが始まったらしばらく目を閉じて休むといいかもしれませんね。
若手記者 C: ではこちらは、アイアンマンとテロリストとのバトルシーンを見てスカッとして終わりましょう。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
アイアンマン
監督・製作総指揮:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニーJR.、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス、グウィネス・パルトロー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
9月27日(土)より日劇3ほか全国ロードショー
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