VW、同社初の“4ドアクーペ”「パサートCC」発売:+D Style News
4ドアサルーンでありながら、クーペのようなフォルムを持つ「パサートCC」。“CC”はクーペカブリオレではなく、“コンフォート・クーペ”の意味だ。
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは11月20日、フォルクスワーゲン初となる4ドアクーペ「パサートCC」の国内販売を発表した。25日から販売を開始し、価格は「パサートCC 2.0TSI」が500万円、「パサートCC V6 4MOTION」が602万円。
セダン「パサート」をベースにボディー設計やデザインを一新し、ロー・アンド・ワイドなスタイリングを実現した最上級4ドアモデル。クーペらしい流線的なルーフラインや、「トルネードライン」と名付けられたボディーサイドのキャラクターラインで、ダイナミックに仕上げられている。モデル名の“CC”は、“コンフォート・クーペ”を意味する。
電子制御式の可変サスペンション「アダプティブシャシーコントロール“DCC”」を搭載し、上級モデルにふさわしい乗り心地を追求。「ノーマル」「スポーツ」「コンフォート」の3モードを、好みに合わせて選択することができる。また、フォルクスワーゲンとドイツのタイヤメーカーであるコンチネンタルが開発した「モビリティタイヤ」を標準装備する。このタイヤは、直径5ミリまでのクギなどの突起物がトレッド部を貫通した場合でも、トレッド内側に塗布された特殊高分子ポリマーの粘着特性によって、穴を自己修復するという。
パサートCC 2.0TSIは200馬力(147kW)を発生する2リッター直噴ターボエンジン(TSI)とティプトロニック付きの6速ATを組み合わせ、燃費と走行性能を高いレベルで両立した。駆動方式は前輪駆動。地上デジタルチューナーを備えたHDD純正ナビ「RNS 510」を標準装備する。
「パサートCC V6 4MOTION」は299馬力(220kW)を誇る3.6リッター直噴V型6気筒エンジン(FSI)を搭載し、トランスミッションはデュアルクラッチで素早いシフトを可能にする6速DSG。駆動方式は、4輪駆動システム「4MOTION」を採用している。2.0TSIの装備に加え、「アダプティブクルーズコントロール“ACC”」や、先行車への追突を予防するプリクラッシュシステム「フロントモニタリングシステム“Front Assist”(フロントアシスト)」を搭載。さらにオーディオには、高級スピーカーメーカーであるディナウディオのプレミアムサウンドシステムを採用するなど、快適・安全装備の充実が図られている。
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