「生命力を感じられるポジティブな作品」――松雪泰子&椎名桔平「余命」舞台挨拶:+D Style News
映画「余命」の初日舞台挨拶が開催され、メインキャストと生野慈朗監督が登場。松雪さんが「ポジティブな作品」と語る一方、椎名さんは「涙が止まらなかった」ようだ。
出産を選ぶか、がん治療を選ぶか――結婚10年目にして第1子妊娠に恵まれ、その直後に乳がんの再発を知った、外科医の主人公・百田滴(しずく)の揺れ動く心情を描いた映画「余命」。その初日舞台挨拶が行われ、メインキャストや監督が駆け付けた。
満員御礼となった会場を前にして、滴を演じた松雪泰子さんは「たくさんの方がお越しくださり、本当にありがとうございます。今日、公開を迎えることができて、うれしく思っています。『余命』というタイトルですが、私自身は生命力を感じられるポジティブな作品だと思っていますので、ぜひ楽しんでご覧になってください」と感謝の気持ちを述べた。
滴の夫である百田良介を演じた椎名桔平さんは、初めて脚本を読んだ時の心境を問われると、滴との会話のシーンを読んだだけで泣けてきてしまったことや、リハーサル中も滴の声を聞くだけで思いがこみ上げ、まるでテストにならなかったというエピソードを明かした。また、原作である谷村志穂さんの同名小説でも舞台になった奄美大島の大自然に魅了され、そこで演じることによって、より作品の世界に没頭していったという。
さらにスペシャルゲストとして、主題歌を担当したtwenty4-7の2人が登場。音楽にも造詣が深い生野慈朗監督は、今回主題歌に抜擢した「Get A Life 〜Again〜」を聴いたとき、“生きている意味を知ろう”というニュアンスの歌詞や、美しいメロディーに圧倒されたそうだ。twenty4-7の2人は今回の曲について、「5年前くらいに書いた曲でずっとずっと大切に歌ってきたので、これからは映画のメッセージも込めて伝えていきたいと思います」と意気込みを新たにした。
最後に松雪さんは、「これまでも命が終わる時間まで、今ある瞬間を大事に生きようと思ってはいたんです。でもこの作品に触れたことにより、全ての瞬間が本当に愛おしくなりました。私を支えてくれる人たちの存在により深く感謝する思いがわきあがるようになりまして、朝目覚めたとき、『ああ、今日も元気で、生かされている。ありがとうございます』という気持ちが強くわきあがります。この作品をご覧になることで、皆さんの中にもそういう気持ちが芽生えるんじゃないかと思います」とコメントを締めくくった。
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