GW旅行のカメラ選びは「電池」と「ズーム」がポイント:デジカメ情報店頭直送
連休だ、旅行だ、カメラだ。ということで、店員さんに聞いてみた。「旅行に持っていくのにイイ感じのカメラってなんですか」
ゴールデンウィークが近づてきた。カレンダー上での連休は5月1日(土)〜5日(水)の5連休だが、4月30日(金)を組み合わせての7連休、さらには5月6日(木)7日(金)まで利用した11連休を計画している人もいるだろう。そんな連休の外出といえばやっぱり旅行。旅行に適したカメラの条件を店員さんに聞いてみた。
「旅行といえば一番気をつけたいのがバッテリー切れ。カシオ計算機の“EXILIM Hi-ZOOM”EX-H15は1000枚の撮影(CIPA規格)が可能で、他製品と比べても群を抜いています」(カメラのキタムラ 東京日本橋店の宮崎店次長)
この「CIPA規格」はCIPA(カメラ映像機器工業会)の定めた条件(液晶モニターオンで30秒ごとにズームのワイド端・テレ端を交互に撮影、2回に1回はフラッシュをフル発光、10枚ごとに電源をオン/オフなど)で撮影し続けた際、どれだけの枚数が撮影できるかをテストするもの。あくまでテストであり、EX-H15でも実際に1000枚の撮影が可能であることを保証するものではない。
「使い方は人や場面それぞれなので厳密な比較はできませんが、(EX-H15は)他製品の倍はバッテリーがもつと思います。CIPA規格値で300枚を越えている機種ならば、かなり安心ですね」
そのほかに注目したい機能として挙げられたのがGPSと個人認識。GPSを搭載していれば写真に位置情報を保存できるほか、パナソニック「DMC-TZ10」ならば、世界173カ国/約50万件の地名情報データも収録しており(日本国内は約3万件)、地名を画面へ表示させることもできる。個人認識は観光地など、人の多い場所でも家族の顔を優先的へピント合わせをしたいときに役立つ。
また、既にブームではなく定着していると宮崎店次長が分析するのは、薄型高倍率ズーム機だ。携帯性を重視するコンパクトデジタルカメラでは3倍程度のズーム倍率を持つモデルが多かったが、最近では5〜10倍の製品が多くなり、「ほぼ一般化した」(宮崎店次長)という状況だそうだ。
デジタル一眼ではどうだろう。「旅行という観点からすれば、重さは気にしたおきたいポイントです。重量ではオリンパスのE-PL1やパナソニックのDMC-GF1などが有利ですね。また、せっかくの旅行なので一眼を買っていこうというかたならば、操作ガイドが分かりやすいニコンのD3000もおすすめできると思います」
カメラは愛用の機種を持っていくというならば、確認しておきたいのは予備バッテリー。「外出先で電池が切れれば、ただの荷物ですから……。ある程度長時間持ち歩き、枚数も撮ることが予想できる旅行に持っていくならば、予備バッテリーの購入をお勧めします。また、最近は笑顔を認識してシャッターを自動的に切る製品も多いですから、セルフタイマー用も兼ねてミニ三脚があると便利かもしれません」
ただ、ミニ三脚は構造上、重量のあるカメラを固定するには不向き。「オリンパスのE-PL1やパナソニックのDMC-GF1など、小型軽量な製品でもミニ三脚と組み合わせるのはおすすめしていません。ミニ三脚はあくまでもコンパクトデジタルカメラ用として使って頂きたいと思います」(宮崎店次長)
また、旅行後の楽しみとして宮崎店次長が勧めるのは、「フォトブック」サービス。デジカメで撮影した画像をミニアルバムとするサービスで、店頭のほかWebサイトからも申し込める。価格はサイズなどで変わるが、写真の「フォトブック スクエア プラス」ならば1250円(15ページ)からだ。店頭注文から30分で仕上がるタイプもある。
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