写真と動画で見る ソニー「DSC-HX9V」
ソニー「DSC-HX9V」は昨年春の大ヒットモデル「DSC-HX5V」の兄貴分。発売前に実機を入手できたので、本格的なレビューの前に、DSC-HX5Vとの比較を交えながら紹介する。
ソニー「DSC-HX9V」は昨年春の大ヒットモデル「DSC-HX5V」の兄貴分ともいえる製品(正確にはDSC-HX5Vの後継モデル「DSC-HX7V」の上位モデルなのだが)。HX5Vの後継であるHX7Vが主に撮像素子の高画素化だけに強化をとどめたに対し、HX9Vは多くの点で強化が図られている。
有効1620万画素 裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”を搭載するほか、ズーム倍率の向上、1080/60p記録対応、高速なリニアモーターとAFアルゴリズムの改良による高速AFなど、ほぼすべての面においてHX5V/7Vよりワンランク上のスペックを備えている。3月11日の販売開始が迫る中、実機を入手できたのでDSC-HX5Vとの比較を交えながら紹介していく。なお、詳細な製品レビューについては後日掲載する予定だ。
外観
DSC-HX9Vのサイズは104.8(幅)×59(高さ)×33.9(奥行き)ミリ、約245グラム(バッテリーおよびメモリカード含む)。10倍以上のズームレンズを搭載した、いわゆる高倍率ズームコンパクトデジカメとしては標準的とも言えるサイズだが、DSC-HX5Vの102.9×57.7×28.9ミリ、約200グラム(同)に比べるとやはりひとまわり大きく感じる。
ボタン類の配置を含めた基本的なボディデザインはHX5Vを踏襲するが、グリップ部分が大きくなってラバーがはり付けられたことでホールド性が向上しているほか、フラッシュがポップアップ式となった(撮影状況にあわせて自動的にポップアップする。もちろん発行禁止にもできる)。
機能的に大きな変更は上面「CUSTOM」ボタンの新設だろう。ここにはEV補正/ISO/ホワイトバランス/測光モード/スマイルシャッターの各機能のなかから任意の1つを割り当てられる。なお、CUSTOMボタンの設置に伴い、DSC-HX5Vで上面にあった連写ボタンは十字キー左に割り振られている。
384ミリ相当のテレ端でもAFは快適
DSC-HX5V/HX9Vのスペックで差が大きいのは、35ミリ換算25〜250ミリ相当の10倍ズームから、24〜384ミリ相当の16倍ズームに高められたズームレンズだ。今回は限られた試用時間での感想となってしまうが、新アルゴリズムの導入による「最速約0.1秒AF」をうたうだけに、テレ端でもAFはかなり高速に感じる。
下の動画は電源オンからテレ端へのズームして撮影、その後にワイド端へ移動して撮影という流れを撮影したものだ。テレ端へズームしてシャッターボタンを半押しした後のAF速度と、テレ/ワイド端で合焦時間に差がほぼ見られないことに注目して欲しい。
作例
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