高感度で画質も上々、ただし操作性にはやや難あり――「Xperia arc SO-01C」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)
「Xperia arc SO-01C」は、ケータイ向けに開発された裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を搭載しているのが特長の1つだ。裏面照射型CMOSセンサーは、薄暗い場所での撮影に強いと言われるが、画質はどの程度向上しているのだろうか。
ISO500くらいなら十二分に使える
撮像素子が変わって写りがよくなったか、というと、よくなったのである。高感度のみならず、全体の画質が上がった。
いつもの象のすべり台。カラッと晴れてないときだったのでいまひとつ派手さには欠けるが、よく見るとディテールもちゃんと出ているし、色のバランスもいい。ディテールがいいのは撮像素子じゃなくてレンズのせいだけど。
続いてあずまや。桜が咲いている分、より華やかできれいに見えるのは割り引くとしても、ディテールの描写がしっかりしているし陰影もきれいに出てるし、何よりシャープ。モバイル機器のカメラってレンズにコストをかけられないので、広角にすればするほど四隅の画質劣化が大きいのだが、Xperia arcはかなり頑張っていてそれも目立たない。予想以上にしっかりした写りを見せてくれたのだ。
さらにいくつかの写真を。
季節が季節なので桜の写真を。といっても、ソメイヨシノではなくてオオシマザクラ。
ちょっとシャープネスが強めにかかっているので、遠景だとディテールが不自然になったりもするが、それでもこれだけ写れば文句はあるまい。
風景モードにすればかなり見栄えのよい発色を見せてくれる。これはよいことである。月も写ってるし。ついでに夕日も撮ってみた。
グラデーションがなかなかきれい。昼間の屋外ではISO80という低感度で撮れるので、それなりにきれいに写って当たり前かもしれない。ではもう少し暗いところで撮ってみる。
ISO500くらいなら十二分に使えるレベルだ、というか、ノイズも目立たずディテールもしっかりしていてなかなかの写りだ。
さらに暗いところへ行く。
さすがにISO1600まで上げると偽色ノイズが目立ってくるけれども、これだけ実用レベルで撮れれば感心していいレベルだ。
ついでに動画もなかなかのレベル。720pのHD動画を撮れる。ファイル形式はMP4だ。
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