ファインダー搭載レンズ交換式で「世界最小最軽量」――“LUMIX”「DMC-G3」
パナソニックがタッチパネル&バリアングル液晶を搭載したマイクロフォーサーズのデジカメ“LUMIX”「DMC-G3」を発売する。ファインダー搭載のレンズ交換式カメラとしては「世界最小最軽量」だ。
パナソニックは6月13日、マイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラ“LUMIX”「DMC-G3」を7月8日より販売開始すると発表した。ボディのみ、「LUMIX G VARIO 14-42mm /F3.5-5.6 ASPH./ MEGA O.I.S.」が付属するレンズキット、加えて「LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-F5.6 MEGA O.I.S」もセットしたダブルズームキットが用意される。
いずれも価格はオープンで、実売想定価格はボディのみが7万円前後、レンズキットが8万円前後。ダブルズームキットが11万円前後。
レンズ交換式デジタルカメラとしては世界で始めてタッチパネル液晶を搭載し、2010年3月に発表された「DMC-G2」の後継モデル。ボディサイズの小型化を進めながら、新型の撮像素子を採用した。
ボディサイズはDMC-G2の124(幅)×83.6(高さ)×59.5(奥行き ファインダー部含みでは74ミリ)から、115.2(幅)×83.6(高さ)×46.7/62.2(奥行き)ミリへと小型化し、重量も約371グラムから約336グラムへと軽量化された。体積比では約25%の小型化となっており、ファインダー搭載レンズ交換式デジタルカメラのボディとしては、「世界最小最軽量」(同社)となる。
撮像素子はDCM-G2の有効1210万画素 Live MOSセンサーから、新開発の有効1600万画素 Live MOSセンサーへと高画素化が進められた。センサーサイズは同様に4/3型だが、センサー自体の低ノイズ化と高感度処理プロセスの最適化が行われた。プロセス最適化は「平らな部分にはノイズリダクションを強く、エッジ部分にはノイズリダクションをかけない」といった撮影場面へ最適化した処理を行うことで、高感度撮影時の画質を向上させている。ISO感度は160〜6400で、P/A/S/Mでの撮影時には200/400/800/1600/3200に上限を定めることも可能だ。
タッチパネルを利用した操作インタフェースも引き続き導入されており、フォーカス操作については「ピンポイント」を利用すれば人物の瞳や髪の毛先など、こまかな部分へもピントを合わせられる。オートフォーカスについては撮像素子をAFセンサーとして駆動させる際の速度を120fpsへと高速化することで利用レンズを問わず、「14-42レンズで約0.18秒(同社測定時)」という、合焦検知時間が従来の約半分という高速AFを実現したという。
画素数は向上したが連写性能は向上しており、ファインダーを利用したフル画素撮影で約4コマ/秒(G2はフル画素時約3.2コマ/秒)を撮影できる。画素数を4メガ相当まで落とせば20コマ/秒の連写も行える。
電子ビューファインダーはDMC-G2と同様に144万画素相当の液晶パネルを採用しており、視野率は100%、倍率は35ミリ換算0.7倍。スペック的な変化はないが、色割れの改善が行われている。なお、小型化優先のためアイセンサーは設置されておらず、ボタンを押して切り替える方式となっている。
動画撮影については、形式をAVCHD/MotionJPEGから選択可能で、AVCHD時には最大1920×1080ピクセル/60i記録(センター出力は30コマ/秒)のフルハイビジョン動画を撮影できる(ビットレートは17Mbps)。MotionJPEG選択時には最大1280×720ピクセル 30コマ/秒となり、640×480/320×240ピクセルも選択できる。
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