リコー「CX6」の進化点を見る(2/2 ページ)
リコーのコンパクトデジカメ「CX」シリーズは高倍率ズームレンズやコンパクトなボディサイズで人気のシリーズ。最新作「CX6」の進化点をチェックした。
デジタルフィルターには、CX5に用意されていた「ミニチュアライズ」「ソフトフォーカス」「クロスプロセス」「トイカメラ」「ハイコントラスト白黒」「ダイナミックレンジダブルショット」のほか、新たに「ブリーチ バイパス」が追加された。ブリーチ バイパスは明るい部分の彩度を押さえながら暗所のコントラストを高めるフィルターで、通常撮影時に比べて深く、渋みある仕上がるとなる。
よりシャープな画像を得られる超解像やカメラが被写体に合わせて5点の合焦距離を検出するマルチターゲットAFなど、そのほかの撮影機能は基本的にCX5から踏襲されているが、背面は「録画」ボタンが新設され動画撮影の利便性は増した。動画の画面サイズは1280×720ピクセルまでだが、1〜60秒(任意設定可能)の短いスナップ動画を撮影するスナップ動画撮影機能が新たに搭載されている。
CX5に比べると機能面の進化は少なく、マイナーバージョンアップの域を出ないことは確かだが、モードダイヤルのシャッタースピード優先撮影モードや録画ボタンの搭載など、使い勝手の改良は間違いなく行われている。
高倍率レンズを搭載した薄型のコンパクトデジタルカメラはニコン「COOLPIX S8200」(14倍ズーム)やキヤノン「IXY 51S」(12倍ズーム)、など多く登場しており、もはや珍しいものではないが、絞り優先/シャッタースピード優先の撮影モードをモードダイヤルに入れ込んだ製品はあまり多くないだけに、利便性の高いコンパクトデジカメは欲しいけれど、あまりフルオート指向が強い製品はちょっと……という向きには検討したい製品となっている。
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