ボディ小型化、3Dの奥行きもフルオート調整 ハンディカム「HDR-TD20V」
左右両眼用にフルHD映像を撮影できる“フルハイビジョン3Dハンディカム”の新機種「HDR-TD20V」が登場。既存モデル比で30%以上の小型化を実現したほか、3Dの奥行き感もフルオートで調整する。
ソニーは1月11日、デジタルビデオカメラ“ハンディカム”の新製品「HDR-TD20V」を3月9日より販売開始すると発表した。64Gバイトのメモリを搭載しており価格はオープン。実売想定価格は15万円前後。
「HDR-TD10」に続く、画像処理エンジンを2つずつ搭載し、左右両眼用に1920×1080ピクセルのフルハイビジョン映像を撮影できる“フルハイビジョン3Dハンディカム”。ボディの小型軽量化化を進めたほか、3D撮影時の自動調整を搭載することで最適な奥行き感を得ることが可能となった。
ボディサイズはTD10の86.1×74×148.5(幅×高さ×奥行き ミリ)/630グラムから、71.5×63.5×130.5(幅×高さ×奥行き ミリ)/460グラムへと大幅に小型軽量化しながら、液晶は3.5型(122万画素)と同サイズを維持した。
TD10ではマニュアルだった視差調整機能は自動化され、カメラが快適な3D感を得られる距離に被写体がないと判断した場合、自動的に調整が行われる。なお、レンズ間距離は固定(21ミリ。TD10は31ミリ)されており、ソフトウェアによる内部処理で補正される。
レンズは光学式手ブレ補正を備えた光学10倍ズームレンズで、3D撮影時の焦点距離は33.4〜400.8ミリ相当(2D撮影時は29.8〜298ミリ相当)。TD10で80センチだった3D時の最短撮影距離は30センチとなり、より被写体へ接近しての撮影も可能となった。撮像素子は1/3.91型 総画素543万画素のExmor R CMOSセンサーを搭載しており、3D撮影時の有効画素数は398万画素となる。
2D撮影機能も強化されており、AGCリミット機能やゼブラ/ピーキング機能などが利用できる。型番末尾の「V」が示すようにGPSも搭載しており、撮影データへジオタグを付加しての記録も行える。
→「HDR-TD20V」をソニーストアで購入する
思い出を3Dで残せる、小型・軽量モデル。価格は14万8000円(税込/予定)
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