世界最小20倍ズーム 103パターンを認識する「FinePix F770EXR」
富士フイルムが光学20倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラとしては世界最小の「FinePix F770EXR」を発売する。高感度撮影時のノイズも低減されている。
富士フイルムは2月1日、コンパクトデジタルカメラ「FinePix F770EXR」を2月18日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万円前後。
「FinePix F600EXR」の後継にあたる高倍率ズームレンズ機。F600では35ミリ換算24〜360ミリ相当の光学15倍であったズームレンズは、25〜500ミリ相当の光学20倍に強化され、超解像技術を用いた超解像ズームを併用すれば、40倍相当までの望遠撮影が行える。なお、本体サイズは105.1(幅)×63.3(高さ)×36(奥行き)ミリで、これは光学20倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラとしては世界最小(同社)となる。
撮像素子は引き続き1/2型 有効1600万画素の裏面照射型撮像素子「EXR CMOSセンサー」を搭載するが、各所の改良によって、高感度撮影時のノイズを約30%低減することに成功した。撮影シーンに応じて「高感度低ノイズ」「ダイナミックレンジ優先」「高解像度優先」と3通りの撮像方式を切り替える「EXR技術」は引き続き実装されており、また、F600では99パターンであったオート撮影時のパターン認識は、三脚&夜景を加味した103パターンに増加している。
顔認識AFも強化され、一度合焦すれば対象人物が横や下を向いても追尾するほか、動画撮影中にも顔認識は有効となる。動画はもちろん最大1920×1080ピクセルのフルハイビジョン映像を撮影可能で、撮影中の光学ズームも機能する。
撮影機能としてはそのほかに、重ね撮りした画像を確認しながら撮影できる多重露光撮影機能や、ひとつの被写体に付き、角度を変えながら2回撮影し、カメラ内で合成することで3D画像を生成する「3D2回撮り」、360度パノラマ撮影機能などを用意する。
F600に引き続きGPSを搭載するが、アンテナが高感度タイプとなることで測位時間の高速化が図られたほか、ランドマーク登録時に任意の撮影画像を登録することも可能となった。
カラーはブラック、レッド、シャンパンゴールド、ホワイトの4色。ブラックトレッドはラバー塗装、シャンパンゴールドとホワイトはパール加工がそれぞれ表面に施される。
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