20%感度向上“プロクオリティiVIS”「HF G20」
キヤノンが“iVIS”のハイエンドモデル「HF G20」を発売する。センサーはフォトダイオードの改良で「20%の感度向上」(同社)を果たし、定評ある操作性にも磨きをかけた。
キヤノンは1月16日、デジタルビデオカメラ“iVIS”の新製品としてハイエンドモデル「HF G20」を2月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープン。32Gバイトのメモリを搭載しており、同社直販サイトでの販売価格は10万8000円。
昨年発表の「HF G10」と同じく1/3型 総画素数237万画素「HD CMOS PRO」を採用するが、フォトダイオードの改良で「20%の感度向上」(同社)を果たしダイナックレンジを拡大したほか、最低撮影照度は約1.2ルクスとより暗所に強くなった(G10の最低撮影照度は1.5ルクス)。
レンズもG10と同じく8枚羽根虹彩絞りの35ミリ換算30.4〜304ミリ F1.8-2.8 光学10倍ズームを搭載するが、手ブレ補正は撮影シーンを自動的に判別して最適な手ブレ補正モードを選択する「マルチシーンIS」となり、本機能の搭載に従い液晶パネル左のパワードISボタンはプレRECに変更された。なお、液晶パネル左のボタンのうち2つには任意の機能を割り当てできる。
もちろん絞り/シャッタースピードをそれぞれ独立して設定でき、液晶には波形モニターも表示可能。鏡胴部には回転方向とレスポンスをカスタマイズできるレンズ同軸のフォーカスリングを備え、また、バッテリー横にも各種機能を割り当て可能なカスタムキーとダイヤルを備えており、撮影者の意図を迅速に反映させることができる。
バリア付きの大型レンズフードも標準で付属する。フードは純正58ミリ径フィルターを装着した状態でも利用できる。ファインダーには業務用ビデオカメラ「XA10」にも採用されている大型アイカップが利用されており、暗所や晴天下での視認性を高めている。32Gバイトの内蔵メモリを備えるほか、SDカードスロットをデュアル搭載しており、HD動画の同時記録も行える。
1080/60iのほか24p記録にも対応。24p記録は2-3プルダウンではなく、カメラ部の入力から記録部への入力をすべて24pで行うためにプルダウン処理に伴う画質劣化がなく、24Mbpsのビットレートをフルに活用できる。なおMP4記録には非対応となっている。
内蔵マイクはステレオマイクで、新たに撮影状況に合わせてモードを選択するだけで最適な録音設定を行える「オーディオシーンセレクト」を新たに搭載した。モードは「スタンダード」「音楽」「スピーチ」「森と野鳥」「ノイズカット」の5種類および、入力レベル/周波数特性/指向性/ウインドカット/アッテネーターを個別に設定できる「カスタム」が用意されている。
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