DiGiC 6と5軸手ブレ補正、動画に強い多機能コンパクト「PowerShot SX280 HS」
キヤノンがDiGiC 6による強力な動画撮影機能が特徴の多機能コンパクト「PowerShot SX280 HS」を発売する。MP4形式による1080/60p動画を撮影可能なほか、5軸ブレ補正で積極的に動画を楽しめる。
キヤノンは4月10日、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX280 HS」を4月25日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、同社直販サイトでの販売価格は3万2980円。
2012年2月に発表された「PowerShot SX260 HS」の後継製品。35ミリ換算25〜500ミリ相当の光学20倍ズームはそのまま、画像処理エンジンに新開発の「DiGiC 6」を搭載、1080/60p動画やMP4記録、5軸の手ブレ補正など、「動画に強い多機能コンパクトデジカメ」としての特徴を前面に押し出している。
動画撮影については最大サイズ1920×1080ピクセル/60fpsの1080/60pに対応、記録形式も既存機種に採用されていたMOVではなくMP4とすることで、高画質と扱いやすさを両立させた。コーデックは映像がMPEG-4 AVC H.264で、音声がMPEG-2 AAC-LC(ステレオ)となる。なお、フルハイビジョン撮影については1920×1080/30fpsも選択可能で、30fps時にはISO1600で従来機のISO400相当のノイズ量となる強力なノイズリダクションも利用できる。
5軸のブレ補正については、上下/左右/水平回転軸/縦回転軸の4軸を光学式で、回転軸のブレには電子式で対応する。動画撮影時にはさらに水平移動/水平回転のゆがみ/縦回転ゆがみについても電子補正が行われ、歩きながらあるいは乗り物に乗りながらの動画撮影時にも大きな効果を発揮する。
撮影シーンにあわせてブレ補正の種別「静止画」「流し撮り」「ハイブリッド」「三脚」「パワード」「ダイナミック」をカメラが自動的に切り替える「マルチシーンIS」はSX260 HSから引き続き搭載する。
撮像素子は有効1280万画素の1/2.3型 裏面照射型CMOSセンサーを採用しており、レンズには35ミリ換算25〜500ミリ相当(F3.5-F6.8)の光学20倍ズームレンズを組み合わせる。ズームについては「プログレッシブファインズーム」を利用することで、約40倍 1000ミリ相当までのズーミングが可能だ。
AFスピードと撮影タイムラグも高速化されており、AF時間は最短0.28秒、撮影タイムラグは0.13秒と、SX260 HSに比べAF時間は約54%、撮影タイムラグは約57%短縮されている(いずれもワイド端時)。連写速度もフル画素での約14枚/秒(最大7コマ)と高速化している。
「PowerShot S110」などと同様にWi-Fiも搭載しており、iOS/Androidアプリ「Canon CameraWindow」をインストールしたスマートフォン/タブレットへワイヤレスで撮影した静止画と動画を転送できる。動画についてはカメラ本体にトランスコード機能が新たに用意されており、サイズをカメラ内で圧縮してのスマートフォン転送を行える。GPSも強化されており、事前にアシストデータを取得しておけば測位スピードが大きく向上する。アシストデータの取得はカメラ単体で可能だ。
背面液晶は3型/46万画素で、本体サイズは106.4(幅)×62.8(高さ)×32.6(奥行き)ミリ、約233グラム(バッテリー「NB-6L」、SDメモリカード含む)。撮影可能枚数は約260枚(エコモード時)。
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