「世界初」1型裏面照射センサー搭載 「DSC-RX100 II」
ソニーが1型センサー搭載「DSC-RX100」の上位機種「DSC-RX100 II」(マークツー)を発売する。センサーを裏面照射型としたほか、背面液晶をチルト式として操作性を高めた。
ソニーは6月27日、コンパクトデジカメ「DSC-RX100 II」(マークツー)を7月5日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は7万5000円前後。
昨年6月に発表された、1型 有効2020万画素“Exmor”CMOSセンサーに、F1.8からのカールツァイス「バリオ・ゾナーT*」を組み合わせた高級コンパクト「DSC-RX100」の上位に位置する製品で、撮像素子を裏面照射型へ変更したほか、背面液晶をチルトタイプにすることで操作性の向上を果たした。なお、1型裏面照射型センサー搭載デジカメは本製品が世界初(同社)となる。
裏面照射型とすることで高感度撮影性能が強化されており、RX100の常用ISO感度が最高ISO6400であるのに対して、マークツーでは最高ISO12800(拡張設定ならばISO25600まで設定可能なのはRX100と同じ)まで高められた。同時に画像処理エンジンの最適化を行うことで、RX100に比べて約1段分のノイズ改善もあわせて実現している。
撮像素子のサイズと画素数は1型(13.2×8.8ミリ)/有効約2020万画素とRX100と変わらず、レンズも開放F値 F1.8-4.9 光学3.6倍 カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズ(焦点距離は35ミリ換算28〜100ミリ相当)とこちらもRX100と同様だ。
背面液晶はRGBに白の画素を加えることで画面の明るさを向上させた「WhiteMagic」ディスプレイでサイズは3型。画素数は約122.9万画素だが、有効表示解像度はVGA相当となる。この液晶スペックはRX100と同様だが、上方へ84度、下方へ45度動かせるチルトタイプとなっており、アングルの自由度が増している。
WiFiとNFCも搭載しており、NFC搭載スマートフォン/タブレットに対しては、転送したい画面を液晶画面に表示させてカメラとスマートフォン/タブレットを触れさせるだけで転送が行われる。なお、カメラを撮影状態としてカメラとNFC対応スマートフォン/タブレットを触れさせると、スマートフォン/タブレットからのリモート撮影を行える。
その他の仕様は基本的にRX100と共通で、鏡胴根元にはカメラを構えたままで、露出補正や絞り、シャッタースピードなどを調節できる操作インタフェース「コントロールリング」を搭載する。コントロールリングには回転させることで焦点距離を28/35/50/70/100ミリ相当と段階的に切り替える「ステップズーム」機能を割り当てることもできる。
本体上部には「マルチインタフェースシュー」を新たに備えており、EVF「FDA-EV1MK」やストロボ「HVL-F20」、マイク「ECM-XYST1M」などといった、マルチインタフェースシュー対応のαおよびハンディカム用アクセサリを装着することができる。本体サイズは101.6(幅)×58.1(高さ)×38.3(奥行き)ミリ、約281グラム(バッテリー、メモリカード含む)。
本製品の発売と同時に、RX100/100II共通で利用できるアクセサリが販売開始される。販売開始されるのは、49ミリ径フィルターを装着するためのフィルターアダプタ「VFA-49R1」(3150円)、グリップ「AG-R1」(1575円)、ジャケットケース「LCJ-RXC」(8820円)の3種類だ。
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