写真で見る、「OLYMPUS OM-D E-M1」
オリンパスより発表された、マイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラ「OLYMPUS OM-D E-M1」を写真で紹介する。
オリンパス「OLYMPUS OM-D E-M1」は「OLYMPUS OM-D E-M5」の上位であり、また、同社トップエンドのデジタル一眼レフ「OLYMPUS E-5」の後継でもある。発売は10月上旬とやや先だが、まずは写真で実機を見てみよう。
OM-D E-M1で目を引くペンタ部の造形はOMシリーズの連なるものを連想させるが、OM-D E-M5にはなかった大振りなグリップは、最上位機としての存在感を醸し出している。大振りなだけにしっかりと握ることが可能で、新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」とのバランスは良好だ。
上面右手側には撮影モードダイヤルと2つの電子ダイヤル、左手側にはAF/測光モードボタンと連写/セルフタイマー/HDRボタン(ブラケット設定)がひとまとめに配置される。E-M5に比べると、撮影モードダイヤルの位置が左右入れ替わっていることが分かる。シャッターボタンはグリップの上、やや傾斜がつけられており指がかりはよい。
背面液晶は上下可動のチルト式(3型/104万画素)でタッチパネル対応。十時キーを始めとしたボタン類の押し心地はOM-D E-M5の“ふにゃっ”とした感触のものではなく、ややカッチリとした手応えのあるものが採用されている。
搭載する撮像素子は撮像面に37点の像面位相差AF用センサーを備えた、新開発の有効1628万画素(17.3×13mm) Live MOSセンサー。この像面位相差AF用センサーと撮像素子によるコントラストAFを併用するAFシステム「DUAL FAST AF」の搭載によって、レンズや設定に応じて位相差/コントラストのAF方式が選択される(状況によっては併用)。
位相差AF/コントラストAFの切り替えは装着レンズによって選択される仕組みで、フォーサーズ規格のレンズを装着した際には位相差AF、マイクロフォーサーズ規格のレンズを装着した場合にはコントラストAFとなる。なお、レンズマウントはマイクロフォーサーズマウントであるため、フォーサーズ規格のレンズを装着する際にはマウントアダプター「MMF-3」が必要となる。
本体サイズは130.4(幅)×93.5(高さ)×63.1(奥行き)、約497グラム(付属充電池およびメモリカード含む)。
OM-D E-M1はボディキャップレンズ「BCL-1580」を同梱したボディのみ、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3EZ」との12-50mm EZレンズキット、新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」との12-40mm F2.8レンズキットが用意され、いずれも価格はオープン。実売想定価格はボディのみが14万5000円前後、12-50mm EZレンズキットが17万円前後、12-40mm F2.8レンズキットが22万円前後。12-40mm F2.8レンズキットのみ10月下旬の販売開始となる。
関連記事
- 統合の強い意志を示す製品だ――「OLYMPUS OM-D E-M1」発表会
オリンパスが新製品「OLYMPUS OM-D E-M1」を発表した。その位置づけについて同社では「統合」とのキーワードで説明する。 - オリンパス、一眼レフを統合するフラグシップ「OLYMPUS OM-D E-M1」
オリンパスがミラーレス一眼のフラグシップ「OLYMPUS OM-D E-M1」を発売する。一眼レフ「E-5」の後継でもあり、「オリンパスの集大成」とも呼べる画質と技術を小型ボディに詰め込んだ。 - オリンパスから「M.ZUIKO PRO」第一弾、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」
オリンパスが交換レンズ「M.ZUIKO PRO」シリーズを新設、第一弾として「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を投入する。 - オリンパス、「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」を開発発表
オリンパスがマイクロフォーサーズ規格の高性能レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」の開発表明を行った。 - 「OLYMPUS OM-D E-M1」に触れる体感イベント、全国6都市で開催
オリンパスイメージングは発表された「OLYMPUS OM-D E-M1」など最新製品に触れることのできるイベント「OLYMPUS Photo Festa 2013」を9月13日より各地で開催する。 - マウントアダプター「MMF-3」などもれなくもらえる、「OM-D E-M1」予約キャンペーン
オリンパスイメージングは「OLYMPUS OM-D E-M1」の発売を記念し、新製品を予約購入したユーザーを対象としたプレゼントキャンペーンを実施する。 - レビュー:見どころ満載、「撮る」を楽しめるカメラ――「OLYMPUS OM-D E-M5」
「OLYMPUS OM-D E-M5」は、オリンパス製マイクロフォーサーズ機の最上位モデルです。世界初をうたう5軸手ブレ補正や、144万画素のEVF、防じん防滴構造など見どころ満載の製品に仕上がっています。 - レビュー:ミラーレス一眼の“顔”とも呼べる魅力的カメラ――「OLYMPUS PEN E-P5」
外観の印象こそ初代から大きく変化してないが、「OLYMPUS PEN E-P5」はガラリと変わった。いわゆる「OM-D画質」になって、操作性も向上。モニタはチルトするし、手ブレ補正はよく効く。WiFiにも対応と、P3からの買い換えも勧められるデキだ。 - 長期試用リポート:「OLYMPUS OM-D E-M5」第3回――AF速度、高感度画質をチェックする
「OLYMPUS OM-D E-M5」の3回目、今回は実写編である。「FastAF」を名乗るAF速度と、ISO25600までオートで上がる高感度特性について見てみよう。 - 長期試用リポート:「OLYMPUS OM-D E-M5」第2回――まずはカスタマイズで使いやすく
OM-Dともなればオートでカメラ任せ……じゃつまらない。そこで必要となってくるのが、操作系や画面のカスタマイズ。今回は操作性とカスタマイズのお話を。 - 長期試用リポート:「OLYMPUS OM-D E-M5」第1回――クラシックな意匠にデジタルの「全部入り」
品薄が伝えられていたけれど、何とか発売日に入手した「OLYMPUS OM-D E-M5」。これがとことん全部入りでコンパクトと楽しいのだ。 - デジタルで復活した「OLYMPUS OM」――「OLYMPUS OM-D E-M5」
復刻ではなく復活――“ファインダーをのぞきながら、レンズを交換して撮影する”デジタルカメラ「OLYMPUS OM-D E-M5」をオリンパスが発売する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.