レビュー
ニコン党待望、メカニカル操作を極めたフルサイズ一眼――ニコン「Df」(4/4 ページ)
似たような製品ばかりになりつつある今のデジカメ市場で、ひときわ個性的な存在といえるのがニコン「Df」だ。アナログ感覚の操作系は使いやすいのか、それとも単なる懐古趣味か。その製品レビューをお伝えしよう。
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フラッグシップ機「D4」と同等のセンサーとエンジン
撮像素子には、同社のフラッグシップ機「D4」と同等の、有効画素数1625万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載する。感度は、常用域としてISO100〜12800に対応し、さらにISO50相当までの減感と、ISO204800相当までの増感も行える。実写では、クリアな色再現と滑らかな階調性に好印象を受けた。高感度性能も優秀で、ISO3200くらいでも十分に実用的に感じる。
ボディのサイズと重量については、同社フルサイズ機での最小最軽量をうたっているが、それでもやや大きくてかさばる印象は否定できない。欲を言えばあと一回り小さければ、より使い勝手がよくなったはず。とはいえ、フルサイズセンサーを搭載しながら、視野率100%の光学ファインダーや15万回耐久のシャッター、防じん防滴構造などに対応することを考慮すれば、このボディサイズに納得するしかない。
Dfは、メカニカルダイヤルによるアナログ操作を楽しめるか否かが、評価が分かれるポイントだ。個人的には、最初は戸惑い面倒にも感じたが、使い込むほどに自分なりのリズムで撮影できることに気が付いた。フィルム時代の記憶や経験の有無に関係なく、写真を撮ることが好きな人なら、ほかの多くのデジタル一眼とは少し違った撮影感覚が楽しめるだろう。
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