超広角から超望遠までをカバー 光学65倍ズーム機「PowerShot SX60 HS」
35ミリ換算で21ミリから1365ミリ相当となる、光学65倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジカメ「PowerShot SX60 HS」が登場。1台で幅広いシーンに対応できる。
キヤノンが9月16日、世界最高クラスの光学65倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジカメ「PowerShot SX60 HS」を発表。35ミリ換算で21ミリの超広角から1365ミリ相当の超望遠まで、幅広い画角を1台でカバーする。10月3日に発売予定で、価格はオープンプライス。実売予想価格は5万6800円前後(税別)。
高倍率ズームレンズを搭載したモデルは近年注目度が高まっており、市場のニーズに応える形で、2年前に発売した前モデル「PowerShot SX50 HS」から性能を強化した。望遠端で1365ミリ相当となると、約10キロ離れた勝鬨橋から東京スカイツリーの展望台が大写しできるレベル。解像感を保てるデジタルズーム「プログレッシブファインズーム」を利用すれば、ズーム倍率は130倍にも上り、2730ミリ相当の超望遠で月をフレームいっぱいに撮影することもできる。マクロ時はレンズ前0センチまで寄れるなど、撮影可能な範囲は幅広い。開放F値は広角端でF3.5、望遠端でF6.5。
手ブレをおさえるため、ボディには大きめのグリップを搭載。またしっかり構えて撮影ができるよう、電子ビューファインダー(EVF)も備えた。EVFの解像度は約92.2万ピクセルで、背面の3.0型液晶モニターと同じ解像度を実現している。背面モニターはバリアングル式で、さまざまなアングルでの撮影もサポートする。
望遠撮影時に、被写体がファインダー外に出てしまった場合に、すばやくズームアウトして被写体が探せる「フレーミングアシスト」機能を備えたほか、カメラが被写体を認識し、近付いたり遠く離れたりしても顔が一定の大きさで写るようズーム倍率を自動調整する機能、カメラを大きく振ったときに、被写体を探していると判断してズームアウトし、カメラの動きを止めるとまた元の画角にズームインする機能など、望遠撮影にありがちな動作をサポートする。電源オフ時にズーム一やフォーカス位置を記憶する「ズームメモリー」も用意した。
センサーは有効約1610万画素の1/2.3型裏面照射型CMOS。ISO感度は3200までをサポートし、ローライトモード時には6400まで感度を上げられる。RAW形式での保存にも対応し、撮影後PCで現像することも可能だ。記録メディアはSDメモリーカード。
外形寸法は幅127.6×高さ92.6×奥行き114.3ミリ、バッテリー・メモリーカード込みの重量は約650グラム。
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