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ピントが変えられる写真を撮れる「LYTRO ILLUM」に新たな機能追加
撮影後にピント位置や被写界深度を変えられるユニークなカメラ「LYTRO ILLUM」の、ソフトウェアアップデートの配信が始まった。現像ソフトLytro Desktop 4.1を利用すると、画面内の一部のみ被写界深度を深くするといったことが可能になる。また細かな機能のアップデートも行われている。
Lytroが12月11日、撮影後にピントの合う範囲や場所を変更可能な写真が撮れるユニークなカメラ「LYTRO ILLUM」用現像ソフトの最新バージョン、「Lytro Desktop 4.1」の配信を開始した。新機能の追加や、いくつかの機能向上が図られている。
Lytro Desktop 4.1では、「Focus Spread」(フォーカススプレッド)と呼ぶ新機能が追加された。これは撮影後に被写界深度を自由にコントロールできるLight Fieldカメラの特徴を応用し、写真の中の任意の距離から手前と奥で被写界深度を変化させる機能。F16相当で手前の人物にはピントを合わせつつ、背景はF1相当にぼかす、といった加工が容易に行える。
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Focus Spread機能の説明動画(英語)
このほか、ヒストグラムの表示や任意の点を選んでのホワイトバランス調整機能、RGB(赤、緑、青)とCMY(シアン、マゼンタ、黄)の各色別の彩度調整機能、シャープネス調整機能、Facebookへの動画・アニメーション投稿機能なども用意されている。XRAW形式という、LFRファイルに復調できるデータを含んだRAWデータの出力も可能だ。被写界深度の変更をする際などにサムネイルでプレビューする機能も提供する。
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