ソニー、米国で「α7R II」「RX100 IV」「RX10 II」を発表
ソニーが、ミラーレス一眼「α7」シリーズの最新モデルや、1型センサー搭載のコンパクトデジカメ「RX100」「RX10」の新モデルを発表した。国内での発売予定などは未定。
ソニーが6月11日、米国でデジタルカメラの新製品「α7R II」「RX100 IV」「RX10 II」を発表した。いずれも国内外で人気のモデルの進化版。日本での発売予定などは明らかになっていないが、早期の市場投入が望まれる。
α7R II(ILCE-7RM2)
α7R IIは、有効約4240万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載したミラーレス一眼。フルサイズの裏面照射型CMOSセンサーは世界初。このセンサーは従来のものより読み出しを3.5倍高速化しているという。センサーの有効画素数は、α7Rの3640万画素から600万画素ほど増えた。振動を抑制したシャッターユニットを搭載するほか、さらに振動を抑えるため電子シャッターも利用可能だ。
「α7 II」のように、5軸の手ブレ補正機構をボディに内蔵したのが特徴で、レンズを問わず手ブレ補正が利用できる。CIPA基準で4.5段分の補正効果を実現している。画像処理エンジンはBIONZ X。EVF(電子ビューファインダー)はXGAサイズの有機ELで、ファインダー倍率は0.78倍を実現している。液晶モニターは3型TFTで、122万ピクセルと精細。
フルHDでの動画撮影に加え、4Kサイズの映像も撮影可能だ。対応メモリーカードはMemory Stick PRO Duo、PRO-HG Duo、Micro(M2)、SD、SDHC(UHS-I)、SDXC、microSD、microSDHC、microSDXCをサポートする。Wi-FiやNFCにも対応しており、外形寸法は幅126.9×高さ95.7×奥行き60.3ミリ。Memory Stick PRO DUOとバッテリーを含む重量は約625グラム。
RX100 IV(DSC-RX100M4)
RX100 IVは、1型CMOSセンサー、Exmor RSを搭載したコンパクトデジカメだ。画素数は有効約2010万画素。センサーにバッファメモリーを搭載したことで、従来比で5倍の高速読み出しを実現。ローリングシャッターゆがみもおさえられるという。また1/32000秒の超高速シャッターが切れるほか、40倍のスーパースローモーション動画が撮影できたり、4K動画が撮れたりと、従来通り小さなボディがより高機能に進化している。
画像処理エンジンはBIONZ Xで、最大16コマ/秒でコンティニュアスAFでピントを合わせながら連写できる。3.0型の液晶モニターは180度チルトする仕様。コントロールリングをレンズの鏡胴に備える点は変わらない。EVFは235万ピクセルの有機ELで、接眼レンズにはZEISS T*コーティングを施している。Wi-FiやNFCをサポートしており,スマートフォンなどとの連係も可能。外形寸法は幅101.6×高さ58.1×奥行き41.0ミリ。重量は298グラム(Memory Stick DUOとバッテリー含む)。
RX10 II(DSC-RX10M2)
RX10 IIは、1型センサーを搭載した高倍率ズームデジカメ。RX100 IVと同様の、バッファーメモリーを搭載したCMOSセンサー、Exmor RXを採用している。40倍のスーパースローモーション動画撮影や電子シャッターを利用した1/32000秒までの高速シャッターなど、多彩な撮影機能に、F2.8通しの光学8.3倍ズームレンズはZEISS Vario-Sonnar T*を組み合わせた点が目を引く。焦点距離はアスペクト比3対2の場合で、35ミリ判換算24ミリから200ミリ相当となる。
液晶モニターは3型TFTで122万ピクセル。EVFは有機ELで235万ピクセル。4K動画の撮影機能も備える。外形寸法は幅129.0×高さ88.1×奥行き102.2ミリ。重量は約813グラム(バッテリーとMemory Stick DUOを含む)。
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