岩波書店は、福島原発事故や原子力政策を考える上で参考になればという思いから、同社刊行の雑誌「世界」「科学」に掲載された一部論文を、当面の間無料で公開する。
岩波書店は3月28日、福島原発事故や原子力政策を考える上で参考になればという思いから、同社刊行の雑誌「世界」「科学」に掲載された一部論文を、著作者の了解の下、当面の間、無料公開することを発表した。
公開されたのは、「世界」2011年1月号の特集「原子力復興という危険な夢」から3本と、「科学」から2本。いずれもPDFで無料公開されている。
岩波書店代表取締役社長の山口昭男氏は、「被災地の方々がいま必要とされているものは何か、復興に向けて協力できることは何か――岩波書店は、出版社としてできる限りのことを追求したいと考えています。そして、日本社会の復興、再建に向けて、全力を尽くす決意です」とコメントしている。
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