電子書籍の再販制度適用に肯定的なスタンスのフランスで、電子書籍を再販制度適用商品として認めるための法案審議が大詰めを迎えている。
仏Les Echos紙によると、フランス議会では現在、電子書籍を再販制度適用商品として認めるための法案審議が大詰めを迎えている。
記事によると、電子書籍の再販制度適用が両院を通過するのはほぼ確実視されており、早ければ今月中にも可決される見込みだという。争点となっているのはフランス国外のサーバで配信されている自国作品の取り扱いなどで、再販制度に否定的なEU政府側との衝突を恐れる下院側と、直接対決も辞さないとする上院の推進派の間で最終調整が続いている。
EU圏では現在、電子書籍の再販制に否定的な国々と、肯定的な国々がさまざまな外交駆け引きを繰り広げており、フランスは後者の急先鋒役となっている。
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