スキャン代行サービスを手掛けるブックスキャンら4社が蔵書の電子化を行うための環境づくりを目指す団体「日本蔵書電子化事業者協会」を設立した。
スキャン代行サービスを手掛けるブックスキャンら4社は6月7日、読者が安心して蔵書の電子化を行うための環境づくりを目指す団体「日本蔵書電子化事業者協会」を6月5日付けで設立したことを明らかにした。
同協会の会長兼代表理事にはブックスキャン代表の岩松慎弥氏が就任。ブックスキャンのほか、山セ、FIVE GIVES、SGIシステムが会員に名を連ねている。また、松原 聡氏(東洋大学教授)、石川 准氏(静岡県立大学教授)の両名がアドバイザーとして参加している。
個人の蔵書をユーザーに代わって電子化する業態は、スキャン代行サービスなどと呼ばれここ数年人気を博してきた。しかし、一方で、そうした業態が複製権の侵害であるとする作家7名が行為の差し止めを求める提訴を行っており、夏から秋にかけて何らかの判例が出る見込み。
権利者側では3月に蔵書電子化事業連絡協議会(Myブック変換協議会)を設立していたが、今回、スキャン代行業者側も団体を設立したことで、今後は両団体の協議が進み、サービスの新たな骨格が構築されていくとみられる。
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