本屋探訪記:谷根千散歩の締めくくりは「ブックス&カフェ・ブーザンゴ」でいかが?

BOOKSHOP LOVER=本屋好きがお届けする詳細な本屋レポ。本屋が好きならここに行け! 「古書 信天翁」「古書ほうろう」と続いた谷根千散歩のラストを飾る「ブックス&カフェ・ブーザンゴ」を紹介。

» 2014年09月20日 10時00分 公開
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 日が陰り谷根千散歩も終わりに近づいた。この日、「古書信天翁」「古書ほうろう」に続いて最後に足を運んだのが「ブックス&カフェ・ブーザンゴ」である。

 古書ほうろうを出て不忍通りを南に下り、千駄木駅を超えたところで通りに箱が置かれているのが目に止まる。何かと思えばそこが「ブックス&カフェ・ブーザンゴ」だ(以下は2013年10月13日の記録だ)。

  ブックカフェにしては珍しく本を売っているのが素晴らしい。カフェなど飲食メインを売りにしているところは、この連載で取り上げた中で挙げれば「Brooklyn Parlor」くらいなのである。しかも、カフェメインだと侮るなかれ。なかなかの品ぞろえなのだ。

 長い店舗で、左側がカフェスペース、右側が本屋スペースに大別できる。奥にはカウンター席もある。

本屋とカフェ

 本屋とカフェとを分けているのが真ん中の本棚だ。

 本屋側の棚は通常の本屋と同様に棚挿しメインで狭いながらもいろいろな本を楽しめるようになっている。壁沿いの棚も同様だ。

 面白いのがそれに対してのカフェ側の本棚。面陳にすることでひと休みしているお客さんに本を手に取ってもらいやすくしているのだ。こういうちょっとした工夫。僕は大好きである。

 谷根千散歩で疲れた足を休めながらおいしいコーヒーを飲む。傍らには面白そうな本の素敵な表紙。素晴らしいではないか。

BOOKSHOP LOVERが選ぶブックス&カフェ・ブーザンゴ的本6冊

 そんな素敵ブックカフェのブックス&カフェ・ブーザンゴ。

 写真では伝わりきらないかもしれないが、居心地の良いレトロな雰囲気がたまらない。せめて少しだけでも伝わるようにお店の本棚の中から雰囲気が伝わるようなものをセレクトしてみた。もしこの6冊にビビッときたならぜひ寄ってみて頂きたい。

  • 『独特老人』
  • 『料理歳時記』
  • 『詩の研究』
  • 『文学的パリガイド』
  • 『マイ・グランパパ、ピカソ』
  • 『大正・昭和のブックデザイン』

谷根千散歩で疲れた足を本で休めよう

 ブックカフェということもあって本の量は多くないが、それだけに面白い品ぞろえとなっており、カフェだけではなくて本屋としても楽しめる。さすが本好きの街谷根千にあるだけのことはある。

 購入した古本を読むのも良し。コーヒー(エスプレッソが美味しかった)を楽しむのも良し。買い物だってできる。谷根千散歩という本に塗れた一日を締めくくるにはちょうど良いブックカフェだった。

著者プロフィール:wakkyhr

本屋開業を目指す本屋好きサラリーマン。ブログ「BOOKSHOP LOVER」を中心に活動。同名のネット古本屋も営み、「Cannes Lions 2013 Book Project」ではプロデューサーを務める。理想の本屋さんを開くべく本の世界で縦横無尽に活動中。好きな作家はクラフト・エヴィング商会。一番好きな本屋は秘密。

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