技術評論社、電子書籍販売サイト「Gihyo Digital Publishing」を開設
技術評論社が電子書籍販売サイト「Gihyo Digital Publishing」をオープン。DRMフリーのPDF、EPUBでコンテンツを販売するほか、HTML5を活用したブラウザベースのコンテンツ提供形態も用意した。
技術評論社は8月29日、電子書籍販売サイト「Gihyo Digital Publishing(GDP)」を開始した。同社刊行の書籍・雑誌の電子版のほか、オリジナルコンテンツなどを取り扱う。
「ブラウザで読める電子書籍コンテンツ」を実現するため、推奨ブラウザがFirefox/Chrome/Safariの最新バージョンとなるHTML5ベースのサイトを構築した。
コンテンツの提供形態は、PDF、EPUBといったダウンロード型に加え、Web版と呼ばれるブラウザベースの閲覧形態も用意されている。コンテンツによってはEPUB、PDF、Webのいずれか1種類、あるいは2種類のみで提供され、一部の例外を除けばすべてDRM(コピーガード機能)フリーとなっている。なお、試し読みのような機能は用意されていない。一度購入した作品であれば、形式を問わず何度でもダウンロードできる。
決済方法はPayPalで、PayPalのゲスト購入という方法を使えばPayPalアカウントがなくてもクレジットカードを利用できる。
現在サイトに並んでいるのは、「Web Site Expert」「組み込みプレス」といった既刊誌のPDFのほか、「Facebookアプリケーション開発徹底入門」(1000円)、「Cプログラミング入門」(無償)といった電子版オリジナルコンテンツ。年度内は月間2冊程度のオリジナルコンテンツを用意するとともに、既刊書・既刊誌を含めPDF形式のデータ販売も拡充するという。
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