エンタープライズ:ニュース | 2003/06/06 22:52:00 更新 |
業界激震、OracleのエリソンCEOがPeopleSoft買収で記者会見
Oralceの総帥、ラリー・エリソンCEOがPeopleSoft買収でテレカンファレンスを行った。数日前にはPeopleSoftがJ.D. Edwards買収を明らかにしたばかりだ。PeopleSoftの顧客には、同社製品を使い続ける選択肢があるとしながらも、E-Business Suiteへの移行を売り込んだ。
Oracleが米国時間6月6日朝、記者会見を行い、ピープルソフトの株式を1株当たり16ドルで買収する意向を明らかにした。買収総額は51億ドルに上る。6月3日にはPeopleSoftがJ.D. Edwards買収を明らかにしたばかりだ。
Oracleの本拠地である西海岸で早朝5時30分から始まったテレカンファレンスでは、ラリー・エリソンCEOが「敵対買収ではない」旨を説明した。PeopleSoftのボードメンバーとの協議も行われており、テレカンファレンスに同席したCFOのジェフ・ヘンリー氏によれば、「月曜日から手続きを開始し、7月には買収取引が完了すると見込んでいる」という。
また、ヘンリー氏によれば、5月末締めの第4会計四半期で1株当たり14〜16セントが見込まれており、キャッシュフロー的にも全く心配はないという。
気になるPeopleSoft製品ラインの行方だが、エリソン氏は、「PeopleSoftの顧客には、選択肢が2つある。PeopleSoftを使い続けるか、Oracle E-Business Suiteに移行するかだ」と話すものの、PeopleSoftバージョン7からバージョン8への移行が難しいため、E-Business Suiteに乗り換える顧客企業が増えていると主張した。
Oracleでは、E-Business Suiteアウトソーシング事業の拡大を進めており、「アウトソーシングによって、アップグレードを自動化できる」とエリソン氏は売り込んだ。
テレカンファレンスでは、E-Business Suiteへの移行を無償にする考えがあることも明らかにした。
なお、エリソン氏は、PeopleSoftを使い続ける顧客のために、バージョンアップすることも約束している。
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[浅井英二,ITmedia]