オープンソースで作る Java+DB

特集 オープンソースで作るJava+DB
第1回 PostgreSQLで学ぶSQLデータベースの操作 (2/15)


PostgreSQLの起動と停止

 本来、PostgreSQLを動作させるためには、事前に各種設定が必要となる。具体的には、事前にPostgreSQLを実行するユーザーやグループを作成したり、データベースの保存域を確保したりするといった作業が必要だ。

 しかしRPMパッケージとしてインストールした場合には、「postgres」ユーザーと「postgres」グループが自動的に作成され、その権限で動作する。また、「postgresql-server-7.3.3-1PGDG.i386.rpm」パッケージに含まれる/etc/rc.d/init.d/postgresqlスクリプトを使うと、始めて起動したときに、必要な初期化処理をしてくれる。

 そのため、RPMパッケージとしてインストールした場合、PostgreSQLを動作させるには、次のように「start」引数を伴って、postgresqlスクリプトを実行すればよい。

# /etc/rc.d/init.d/postgresql start

 postgresqlスクリプトをはじめて起動させた場合には、データベースの保存域が自動的に作成される。また、標準設定のデータベースの保存域ディレクトリは、/var/lib/pgsql/となる。

One Point!

  • データベースの保存域は、PGDATA環境変数で変更できる。変更したい場合には、/etc/sysconfig/pgsqlにpostgresqlファイルをスクリプトとして用意するとよい。/etc/rc.d/init.d/postgresqlスクリプトは、/etc/sysconfig.pgsql/postgresqlファイルの存在を調べ、存在する場合には、それを実行してくれる仕組みになっている。
  • RPMパッケージではなく、ソースファイルからインストールした場合には、明示的にinitdbコマンドを使ってデータベースの保存域を初期化する必要がある。

 ちなみに、PostgreSQLを停止させるには、次のように「stop」引数を伴って、postgresqlスクリプトを実行すればよい。

# /etc/rc.d/init.d/postgresql stop

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[大澤文孝,ITmedia]