オープンソースで作る Java+DB

特集 オープンソースで作るJava+DB
第1回 PostgreSQLで学ぶSQLデータベースの操作 (8/15)


レコードの追加

 次に、Keijiテーブルにレコードを追加してみよう。レコードを追加するには、INSERT文を使う。INSERT文の基本構文は、次の通りだ。

INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, …) VALUES (値1, 値2, …)

One Point!

この書式以外に、SELECT文と組み合わせて、いちどに複数レコードを追加する書式も用意されている。

 Keijiテーブルにレコードを追加するには、たとえば、次のようにINSERT文を実行する。

sampledb=# INSERT INTO Keiji (name, title, body) sampledb-# VALUES ('大澤文孝', '掲示板サンプル', '掲示板のサンプルです');

One Point!

ここまでの手順では、文字コードをUnicodeとして保存している。よってUnicodeに対応した端末から上記の文を実行しないと、文字化けする。以降の例についても同様だ。

 この例にあるように、文字列を示す場合には、全体をシングルクォートで括るという決まりがある。また、シングルクォート自身を示したい場合には、「\'」のように「\」記号でエスケープするか「''」と連ねて記述する。また、「\」記号自身を表記したい場合には、「\\」と連ねて表記する。

 すると、次のように表示され、レコードが追加される。

INSERT 16997 1

 ここで表示される「16697」という数字は、PostgreSQL内部でレコードに付加される「OID」という番号の値、続いて「1」は「1レコードを追加した」という意味だ。

 OIDは、PostgreSQLによって決められるレコードを識別するために割り当てられる唯一無二の値であり、システムに依存する。実際に実行すると、ここで示した「16697」以外の番号になるが、気にしなくてよいだろう。

 以降の例のため、引き続き、もうひとつレコードを追加しておこう。

sampledb=# INSERT INTO Keiji (name, title, body)
sampledb-# VALUES ('中村昇', '掲示板サンプル2', '掲示板のサンプルです。その2');

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[大澤文孝,ITmedia]