特集
2003/09/08 18:00 更新

UNIX USER2003年10月号「Pragmatic UNIX」より転載
シスログの仕組み (5/7)


UNIX USER 2003年10月号より転載

設定変更手順
 最後にシスログの設定変更手順をまとめておきます。この手順はすべてのOSで共通なので、混乱することはないでしょう。
(1)/etc/syslog.confをエディタで開き、ログを採取したいプログラムのファシリティやレベルに応じた変更、あるいは追加を行う。その際のアクションには任意のファイルを指定して構わない。セレクタとアクションはタブで区切る。
(2)まだ存在しないファイルを出力先としてアクションに指定した場合は、touchコマンドなどでそのファイルを作成する。ファイルのオーナーはrootで、基本的に「644」のモードでよい。ただし、一般ユーザーに見せたくないログ情報を採取する場合は「600」にしてroot以外での読み書きは拒否する。
(3)syslogdデーモンにHUPシグナルを送る。psコマンドを使ってプロセスIDを調べ、「kill -HUP プロセスID」でよい。/var/run/syslog.pidなどにプロセスIDを書き込んでいる場合は次のコマンドでも可。


# kill -HUP `cat /var/run/syslog.pid`


(4)新規のログファイルを作成した場合、cronによるログローテションの対象にならない。システムごとに次のファイルを編集して、ローテーションの設定を行う。


Solaris  /etc/logadm.conf
Linux    /etc/logrotate.conf、
        /etc/logrotate.d/以下の各種ファイル
FreeBSD  /etc/newsyslog.conf

※次回は実際の運用を踏まえた設定例を紹介します。

UNIX USER連載「Pragmatic UNIX」
シスログの仕組み
シスログとは何か
シスログの設定
OS固有のセレクタ指定
シスログメッセージのフォーマットと内容
設定変更手順
Column:プログラムでファシリティを設定する
今月のサマリ

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[山下 哲典,UNIX USER]

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