特集
2003/09/08 18:00 更新
UNIX USER2003年10月号「Pragmatic UNIX」より転載
シスログの仕組み (6/7)
UNIX USER 2003年10月号より転載
プログラムの設定ファイルでファシリティを決定できるものもあります。ここではファシリティを設定できる2つのプログラムを紹介しておきましょう。
●OpenSSHデーモン
OpenSSHのデーモンは/etc/ssh/sshd_configファイルの次の個所でファシリティを決められます。
# Logging
SyslogFacility AUTH
LogLevel INFO
|
これを見れば分かるように、デフォルトでは「auth」ファシリティに属します。LogLevelはシスログのレベルではなく、出力するメッセージの情報量を決めるssh内部のログレベルです。次のように変更すれば、ファシリティをlocal5にし、メッセージをより詳細に出力できます。
# Logging
SyslogFacility LOCAL5
LogLevel VERBOSE
|
ただし、どんなファシリティにも変更できるわけではないので注意が必要です。たとえば、「daemon」には変更できますが、「kern」や「mail」には変更できません。
●xinetdデーモン
xinetdも/etc/xinetd.confで自分の好きなファシリティに設定できます。
defaults
{
instances = 60
log_type = SYSLOG authpriv ← ココ
log_on_success = HOST PID
log_on_failure = HOST
cps = 25 30
}
|
このように、自分で設定する、あるいはデフォルト値が設定ファイルから読み取れるなら、シスログの扱いももう少し簡単になると思うのですが、そういったプログラムはまだそう多くはありません。
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[山下 哲典,UNIX USER]
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