エンタープライズ:特集 2003/09/12 18:00:00 更新


特集:第2回 Sun ONE Application Server 7のインストールと基本操作 (5/6)

サンプルアプリケーションで学ぶ

 Sun ONE Application Server7には、J2EEのテクノロジーを感じ取れるさまざまなサンプルアプリケーションが用意されています。

サンプルアプリケーション:
<インストールディレクトリ>/samples/
サンプルアプリケーションドキュメント:
http://<host>:<port> /samples/docs/list.html

 

SAMPLE1.jpg

 サンプルアプリケーションは、「asant」コマンドを用いてコンパイル、パッケージング、アプリケーションの配備、データソースの登録などが簡単に行えます。そのため、Sun ONE Application Server7の機能検証、J2EEテクノロジーの検証、またサンプルアプリケーションをベースにしたソースコード変更によって希望するアプリケーションを構築するなど、さまざまなケースで有効活用できるでしょう。

 今回は、この多くのサンプルアプリケーションの中からSun ONE Application Server7にバンドルされている「PointBase Server 4.2」と連携するデータベースアクセスアプリケーションを用い、サンプルアプリケーションの活用手順について解説します。

JDBCシンプルアプリケーションでPointBase Serverを使う

サンプルホームディレクトリ:
<インストールディレクトリ>\samples\jdbc\simple\src
asantコマンド:
<インストールディレクトリ>\bin\asant

 

fig01.gif

サンプルアプリケーションが実行されてブラウザで見られるまでのデータの流れを表したものです


 ここで紹介するサンプルアプリケーションは、Webブラウザから入力された値(名前)と入力時間をデータベースに格納するという非常にシンプルなアプリケーションです。データベースは、前述した通りSun ONE Application Server7に付属されている「PointBase Server 4.2」(開発ライセンス)を使用します。

■PointBase Serverの起動
<インストールディレクトリ>\pointbase\server\StartServer
Server started, listening on port 9092, display level: 0 ...>

データベーステーブルの作成

 上記サンプルホームディレクトリ下で、次のコマンドを実行します。

<インストールディレクトリ>\bin\asant sql

 前述した「asant」コマンドによって、与えられた引数を元にカレントディレクトリの「build.xml」ファイルに設定されている内容が順次実行されます。ここでは、build.xmlに設定されているデータベースに対してアクセスされ、テーブルを作成します。

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[高山義泉,ITmedia]