エンタープライズ:特集 2003/09/12 18:00:00 更新


特集:第2回 Sun ONE Application Server 7のインストールと基本操作 (6/6)

アプリケーションおよびデータベースへの接続(データソース)設定の配備

 上記サンプルホームディレクトリ配下で次のコマンドを実行する。

<インストールディレクトリ>\bin\asant deploy

 なお、コマンド実行後管理サーバへのアクセスパスワードが問われるので入力する必要があります。

データベース操作の動作確認

 「http://<host>:<port>/jdbc-simple/」へアクセスしてください。次の画面のように表示され、ここでは適当な名前を入力して「process」をクリックします。なお、このアプリケーションは日本語対応されていないため文字化けします。この点に対する扱い方は、第3回目で解説を行う予定です。

APP2.jpg

名前を入力してみましょう


APP3.jpg

入力した名前と、現時間に合ったメッセージが出力されます。「here」をクリックします


APP4.jpg

データベースからログを取得し表示します


 実際にデータベースに格納されている情報を確認するには、PointBase Server 4.2に付属されている「PointBase Client」を利用するとよいです。

<インストールディレクトリ>\pointbase\client_tools

アプリケーションおよび設定の配備確認

 次にasantコマンドを用いて配備したアプリケーション、および設定について管理コンソールの操作で確認してみましょう。

1. アプリケーションの確認

 次の画面のように、管理コンソール→「server1」→「アプリケーション」→「エンタープライズプリケーション」を選択すると、右ペイン内に「jdbc-simple」が配備表示されていることが分かります。

CONFIRM1.jpg

2. JDBC接続プールの確認

 データベースへの接続を行うには、JDBC接続プールおよびJCBDリソースの登録が必要になります。

 管理コンソール→「server1」→「JDBC」→「接続プール」以下に「jdbc-simple-pool」が配備されています。また、ここを選択すると、右ペイン内に設定情報が表示されます。右ペインいちばん下の「プロパティ」ボタンをクリックし、データベースへのアクセスURL、ユーザー名、パスワードなど設定情報詳細も確認するとよいでしょう。

CONFIRM2.jpg

3. JDBCリソースの確認

 管理コンソール→「server1」→「JDBC」→「JDBCリソース」下に「jdbc/jdbc-simple」が配備されています。また、ここを選択すると、右ペイン内に設定情報が表示され、上で確認した「jdbc-simple-pool」を指定したJDBCリソースであることが分かるでしょう。

CONFIRM3.jpg

 ここまで解説してきたように、データベース接続を行うアプリケーションも「asant」コマンドで容易に操作できます。ほかのサンプルアプリケーションもすべて同様の構造になっているため、読者が新たなテクノロジーを使用する場合や、データベースと接続検証を行う際には、効果的に利用できるでしょう。


 今回はSun ONE Application Server 7のインストールから簡単な操作方法についてを解説してきました。まだまだ触れていない機能があるのですが、J2EE Webアプリケーションを構築する上で最低限必要な機能、操作については網羅されたことでしょう。次回は、開発環境「Sun ONE Studio5」を使用して、JSP、サーブレットをベースとしたJ2EE Webアプリケーションの開発手法について紹介します。

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[高山義泉,ITmedia]