マイクロストラテジーこそがBIのグローバルリーダー日々の意思決定を支援する

かつてBusiness Intelligence(BI)といえば、詳しく分析する必要のあるデータが膨大にあって、それを専門の分析担当者が専門の技術と用語を使ってゴリゴリと調査するような、特定のニーズを解決する特定のソリューションだった。

» 2005年10月12日 00時00分 公開
[ITmedia]
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だれもがBIを必要としている

 しかし、ビジネスの結果として手に入れたデータから知見を手に入れたいのは何も専門の分析担当者だけではない。コンビニエンスストアの仕入れ担当者は、あしたいくつ幕の内弁当を仕入れたら、売り残しも販売の機会損失も起こさずに済むかを知りたいし、経営者は持ちかけられた業務提携を受けるかどうかの決定を行うための支援資料が欲しい。

 およそあらゆるビジネス活動に、意思決定や判断というものはついて回るものなのだ。そのことに気づいたソフトウェアベンダーは、「みんなのBI」の実現に向けて、ここに来て大きなてこ入れを図っている。

 しかし、BIはもともと特定のニーズを解決する部分最適ソリューションとしてスタートしたため、企業内のあらゆるユーザーを対象とするために機能を付け足したり、足りない機能を補うために企業買収を行ったりなど、業容拡大について回る環境の変化に適切に対応することはなかなか容易ではない。

BIを黎明期から支えるマイクロストラテジー

 そうした中で、創立当初から企業全体をカバーするトータルなBIソリューション、大量のデータを大量のユーザーで共有するBIソリューションを志向し、世界に名を馳せたBI専業のソフトウェアベンダーが、マイクロストラテジーだ。データウェアハウスのコンサルタントとして積んだ豊富な経験と実績を生かすべく、会長にしてCEOであるマイケル・J・セイラー氏が1989年に米バージニア州で設立した企業だ。

 ここに2枚のグラフがある。どちらもBI分野における米国の独立調査機関によるリポートOLAP Surveyが2003年に世界1407社のBI導入企業を対象にアンケートを行った結果をグラフ化したものだ。1枚目は、BI導入企業の平均データボリュームを示しているのだが、マイクロストラテジーユーザーの値は平均312.5ギガバイトと他社を圧倒している。

BI導入企業の平均データボリューム

 2枚目はBI導入企業におけるWeb展開率を示したものだが、ここでもマイクロストラテジーのユーザーは、平均83%と他社よりはるかに高いレートを誇っている。日本市場では従来、販売代理店を通じたビジネス展開が中心だったが、2003年に日本法人であるマイクロストラテジー・ジャパンが設立された。本格的な活動はこれからという状況だ。

BI導入企業におけるWeb展開率

 しかし、すでに世界では、「大量のデータを大量のユーザーで利用するならマイクロストラテジー」というブランドイメージを、同社は確立しているといえる。

 実は、ひと口にBIと言ってもその詳細は多岐に渡る。経営者やエグゼクティブに最適なバランススコアカードやダッシュボード、また、専門の分析者向けのOLAP、ビジネスの最前線にいる担当者が必要とする各種リポート、さらに、目の前に迫る危険をデータの中から事前に察知するためにアラートや通知を出すシステムなどもBIツールに分類される。

 これまではそれぞれがバラバラのベンダーからバラバラに提供されることが多く、企業はそれらが必要になる度ごとに個別に選択しなければならなかった。当然の帰結として発生したのが、高い管理負荷とコスト、システム間の連携性の低さである。BIが企業のビジネス活動の中核に位置づけられていくにつれて、そのマイナス面もどんどん無視できないものになっていった。

スケーラブルな統合プラットフォーム

 一方で、マイクロストラテジーは、これらすべてのニーズを1社で満たすことができる点を売りにしている。同社の製品であるMicroStrategyの最大の特徴は、エンタープライズBIプラットフォームと呼ばれる統合プラットフォームにある。

 クラスターリング機能を備え、何百万ユーザーの利用に堪えるスケーラビリティを誇るBIアプリケーションサーバ 「MicroStrategy Intelligence Server」、定期的なリポート配信を可能にする「MicroStrategy Narrowcast Server」、BI設計者のための分析アプリケーション開発環境「MicroStrategy Architect」、標準ユーザー向けのWebレポーティング環境 「MicroStrategy Web」など、あらゆる規模、業種、職種、ニーズに対応したBIを自由に構築できる製品群がそろっている。

 さらに、それをIT管理者が一元管理できるコンソール「MicroStrategy Administrator」も用意されており、企業はまさに、ワンプラットフォームで統合的なBIを導入することが可能になる。

ピュアWeb環境にいち早く対応

 技術的にはまた、1996年にWebユーザーインタフェースの実装に着手し、いち早くピュアWeb構造を実現していることも大きな特徴だ。

 同プラットフォームでは、すべての機能をサーバに持ち、クライアントへのプラグインや追加ソフトウェアなどのダウンロードを必要としていない。そのため、Webブラウザさえあれば、リポートを作成したり、スライス&ダイス、ドリルアップ&ダウンといったアドホックな分析を実行できる。

 さらに、Microsoft Officeでのデータ操作に慣れたビジネスユーザーのために、ExcelをはじめとしたOffice製品からのデータウェアハウスへのアクセスという選択肢も提供されている。

ROLAPの追求

 そして、同社設立当初から追いかけてきたROLAP(Relational OLAP)テクノロジーの追求である。リレーショナルデータベースに格納されたデータを直接検索、集計するこの多次元データ処理方法は、扱うデータ量に制限がないため、大規模利用での非定型分析に適しているが、ハードウェアやソフトウェアのパフォーマンスの問題から、どのベンダーも「現実的ではない」としてなかなかメインストリームで採用してこなかった。そのROLAPをマイクロストラテジーは最大限に利用している。マイクロストラテジー・ジャパンのシニアコンサルタント、佐藤英治氏は「それができるのはキャッシュテクノロジーが優れているから」と自信を伺わせる。

 「当社の製品のキャッシュ機能については、まずいろいろなレベルでキャッシュできる点がメリットです。リポートの結果だけではなくて、リポートの定義や検索と実行時のカテゴリリストなどもキャッシュできるため、いちいちデータベースに取りに行くというプロセスが必要ありません。また、Webでリポートを表示するときはデータをXML化しますが、そのXMLデータそのものもキャッシュすることができます。

 定型的なリポートであれば、事前にスケジューリングしてデータをキャッシュにのせておけるので、ユーザーは立ち上がり時から迅速なリポート閲覧や作成が行えます。さらに、同様のリポートや分析を必要とするユーザーの間でキャッシュされたデータを共有することも可能です。しかし、なんと言ってもROLAPテクノロジーをベースにする最大の利点は、MOLAP(Multi-dimensional OLAP)では必須になるキューブ作りをしなくて済むことです」(佐藤氏)

 またSQLの生成機能にも一日の長があり、複雑な分析であってもMicroStrategyのSQLエンジンが常に最適なSQL文を生成するため、思考のスピードを妨げないパフォーマンスを維持できるという。

UIを革新したMicroStrategy 8

 2005年1月に発表されたMicroStrategy 8は、Webユーザーインタフェースを一新、より直感的な操作が可能になり、ビジネスユーザーにとっての利便性を高めている。また、アドホック分析機能も深度を増し、SAP Business Information Warehouse(BW)や各種ERPシステムとのダイレクト接続も果たし、まさに統合プラットフォームと呼ぶにふさわしい進化を遂げている。

 マイクロストラテジー・ジャパンの直販担当営業部長を務める金子洋之氏はこう締めくくった。

 「BIはすでに欧米ではERPと同じレベルで浸透しています。われわれのスローガンは 『Better Business Decisions Every Day』ですが、ビジネスにおいて決断を下さなければならない場面は、日々何度となく訪れます。そのつどブレのない的確な選択ができなければ、本当の意味で前向きな企業経営はできません。海外でファーストチョイスで選ばれてきたわれわれが、今後はあらゆる日本企業のV字回復のお手伝いをしたいと考えています」(金子氏)

MicroStrategy 8の製品構成

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提供:マイクロストラテジー・ジャパン株式会社
制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2005年11月14日

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