ニュース
» 2006年04月17日 18時00分 公開

Eco Forum、サーバ消費電力の統一指標を策定へ(1/2 ページ)

AMDやGoogle、Intel、Microsoft、Sun Microsystemsら各社は、データセンターの省エネルギー化支援を目的に、サーバの消費電力を測定する統一指標の策定に取り組んでいる。

[John G. Spooner,eWEEK]
eWEEK

 コンピュータ業界大手数社が、サーバの消費電力を測定するための統一指標の策定に向けて動き始めた。車でいえばリッター当たりの走行距離に相当する基準の確立を目指しており、データセンターの電力料金の高騰に取り組む企業の対策を支援するのが狙いだ。

 この団体はEco Forumという名前で、Advanced Micro Devices(AMD)、Google、Intel、Microsoft、Sun Microsystemsの各社の担当者、ならびに米国エネルギー省の「EnergyStar」プログラムの担当者などがメンバーとなっている。

 作業は始まったばかりで、これまでのところ3月27日にSunの本社で第1回の会合が開かれただけである。しかしEco Forumはすでにサーバの消費電力の測定尺度として広範に受け入れられる指標を作成するためのたたき台を準備する作業を開始している。この指標は、サーバマシンが特定の作業を処理するのに消費する電力を測定するために使用され、これにより同様のマシンを比較評価することが可能になるという。

 同フォーラムの取り組みの背景には、この数年の電気料金の値上げ、石油価格の上昇、新規サーバ配備の急増などの伴い、サーバのエネルギー消費をめぐる懸念が幹部クラスのITマネジャーの間で高まっていることがある。

 しかし現時点では、自動車の燃費測定に相当するような統一的なテスト基準が存在しないため、ITマネジャーは異なるマシンの消費電力を比較して、購入判断の材料にすることができない。

 Eco Forumの取り組みが成功すれば、同グループが提案する測定指標がサーバの「燃費」規格として広範に受け入れられる最初の標準の策定につながる可能性がある。

 Sun Microsystemsで「Eco-Responsibility」構想を担当するディレクターで、Eco Forumの座長役の1人であるエド・ハンター氏は、「電力問題はユーザーおよびメーカーの関心事であり、われわれはこの問題に対処する必要がある、というのが当グループの共通認識だ」と話している。

 「しかしユーザーが購入予定の各種製品のエネルギー効率を正確に比較する手段が存在しない、という点でも認識が一致している。われわれがやろうとしているのは、それを比較するための測定尺度を確立することだ」(同氏)

 同グループはこの目標に向け、特定のタスクの実行時におけるサーバの消費エネルギーを測定する(これにより、サーバの相対的エネルギー効率に関する情報を得る)ための手順を策定する計画だ。

 ハンター氏によると、比較目的に使用できる測定結果が得られるようにするには、測定手順をできるだけ具体的に示さなければならず、どのパフォーマンスベンチマークを使用するかといったことから、サーバラック上に取り付ける温度センサーの位置などあらゆる条件を規定する必要があるという。

 同グループのメンバーらによると、マシンがコンセントから取り出す電力量をツールで測定し、さまざまな負荷の下でプロセッサ、メモリ、ならびに各種コンポーネント(HDDや電源など)の消費電力を把握できることが望ましいとしている。

 しかしデータベースを多用する企業もあれば、Webトランザクション処理を重視する企業もあるなど、企業によってニーズがさまざまに異なり、各サーバはそれらのニーズに応じた構成となっているため、同グループでは各種の測定指標を含めたスイートを作成する方針だとしている。

ニーズに応じてベンチマークを選択

 このため、Eco Forumでは現在、準備作業として、ユーザーのニーズに対応したベンチマークの種類の選定、ならびにサーバハードウェアの分類(測定対象のサーバの種類およびその構成方法)を行っている。そのほかにも、空気温度範囲や温度測定プローブの位置を規定する作業が進められている、とハンター氏は話す。

       1|2 次のページへ

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

注目のテーマ